ゲームやり込み感想&要注意Verse攻略メモ 『ベヨネッタ(ニンテンドーSwitch)』
どうも、バージルです。
唐突ですが、いつものような映画の感想の記事ではなく、ようやっと一つ目標が達成できたゲームについて語らせていただきます。
今年2018年の2月中旬に、2と一緒にダウンロード専用で発売されたニンテンドーSwitch用ソフト『ベヨネッタ』
筆者はPS3版を一周だけして、それ以来触っていなかった人間なんですが、Switchでの3製作発表と同時に発売されると聞いて、「これはやるしかない!」と思って本体ごと購入してちまちまとプレイしておりました。
いや〜、本当に面白い!!ベヨネッタ最高っっ!!
会社は違いますが、筆者が大ファンであるCAPCOMのDevil May Cryシリーズと雰囲気や設定、アクションなどが似ているところがあり、また公式で世界観がつながっていると発表があったらしく。
PS3のをやってた時にも楽しいと感じてましたが、Switchになって画質や音質の向上、なによりもロード時間の大幅短縮による快適なプレイが可能になり、かなり遊びやすくなっておりました。難しさは変わんねえけどな!!
あとは、吹き替え版の収録ですかね。長豪華声優陣がメイン陣の声を当てております。
ベヨネッタを演じる田中敦子さんの美声がもうたまりませんね……ゾクゾクしますよあの人の声は。垂涎ものです(´ω`)
で。
そのベヨネッタを、休日しかやる時間がない中で確実に進めていたわけなのですが。
本日、とうとう難易度normalでのオールPP(ピュアプラチナ)取得を達成致しました!!!ヽ(▽ `)ノワーイ♪ヽ(´▽`)ノワーイ♪ヽ( ´▽)ノ
これがその証拠写真です↓
え〜、完走した感想ですが(激寒)
とにかく、辛かった……ムズかった……長かった……百烈中佐使わなきゃ絶対にできなかった……
なんにせよ、大変であった分、得られた達成感は巨大なもので、本当に気持ちよかったです。
ニンテンドーSwitchを持っているアクション好きな人は、2と合わせてご購入を検討されてみてはいかがでしょうか?
難易度はかなり高く、手を出しづらいかもしれませんが、ダッチオフセットやアンバランスピアなどのテクニックを覚えていくと自然に腕が上達していくのを実感できるあの快感は、何物にも代え難い楽しさがありますよ。
また、2も含めて一つの壮大なシナリオになっているため、物語にもしっかり没頭できるかと思います。深く考えてなさそうなところもあるけど、概ねちゃんと練られてるしね。
特に、個人的には2のラストはもう……号泣ものです……バルドル……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
つーわけで、ここまでがベヨネッタ1でオールPP取得を達成した感想になります。
ここからは、各チャプターの要注意Verseについての自己流の攻略情報を記していきたいな〜と。
いうて、下記のリンクにある立派な攻略サイト様が既にありますので、そこだけでも充分かとは思うのですがね……
大変お世話になった素晴らしき攻略サイト様↓
どうもありがとうございました……
長いので、個人的にめんどい&大変だったなあと感じたとこだけ。
何か一つでも助けになれば幸いです。
※百烈中佐や絶望など、分かってる人にしか伝わらない書き方をしているので、ある程度把握してから見るといいです。
- プロローグ
Verse1:絶望付けてWスカボロが安定かなー。地味にコンボがキツイのでなるべくダッチオフセットで弾バラまいて稼ぐのを意識。コンボは途切れたら即リセ安定
- チャプター1
Verse4:いきなり鬼門。コンボ規定値が高くてタイムも短いとかいう鬼畜。百烈中佐を使うなら、絶望付けてちゃんとWT取って殴れば問題無いが、そうでないならWスカボロでPPPKKKとかPPKKKとかPPKPを長押しできっちり当てていかないとかなり厳しい。あと杖持ちの瀕死アフィニティにTA決めてポールダンスも2回ほどしないと辛い。もちろんコンボは一回でも途切れたらリセ安定。
↓アフィニティ
- チャプター2
Verse1:過去ジャンヌ戦。中距離保ちながらのPKPの連発が楽なんだが、いかんせんガンガン避けてくるのでめんどい。タイムもオーバーになりがち。あまりにもめんどいなら、マハーカーラのカウンターでWT入って百烈中佐で一気に削るのが手っ取り早いかも。
Verse4:エンチャント(クソ車輪)戦。開幕突っ込んでくるのをWT取ってPKPなどで潰せばいいんだが、それだけだとコンボが足りない可能性がある。なので事前に絶望を付けた方がいい。
Verse8:アルフ。6匹をTAで殺さなきゃならんわけだが、数をこなす前に天使を殺してしまいがち。そこで、5匹目くらいまでは敢えてハンドガンを装備し、天使を殺さずに魔力を溜める方法を取ると結構楽。筆者はこのやり方で一発PPでした。
- チャプター3
Verse3:時の腕輪があれば、二番目のビラブド(ロリコン)を何発か殴ってから通過すれば楽にPP。無くても欲張りすぎない程度に殴れば問題無い気がする(一敗)。
- チャプター4
四元徳『勇気』フォルティトゥード戦:オススメ装備はAセット「Wドゥルガー(雷)」、Bセット「腕:なんか、足:中佐」
地味に難しいボス。とにかく攻撃スピードが速い上に読みづらい。ある程度リトライは覚悟すべし。火炎弾もしくは噛みつきでWT取って百烈中佐がお手軽かつ安定。個人的には足場は都度直した方がやりやすいかも
両首捥いだ後は、蝶を展開した上で削るか、時の腕輪でさっさとケリをつけるかすると楽。
↑一度見たら忘れられないすんげえビジュアル
- チャプター5
Verse2:グレイス&グローリー戦
この先嫌という程出てくる双子の初登場Verse
こいつらをいかに効率良くパターン化して処理するかが、PP取得の鍵になると言っても過言ではない。後に上位種も出てくるしね……
オススメパターンは以下↓
1.どっちでもいいので、引っ掻きからWTを取り、グレイス(炎の方)を百烈中佐なりTA絡めのコンボなりで瞬殺。
2.グレイスが落とした爪を拾い、◽︎の銃撃でコンボを継続させつつグローリー(雷の方)に接近して攻撃を待ち、WTをしっかり取る
3.○のトルネードで一気に削り取る(移動が早くて若干制御が難しいかも。グローリーのすぐそばを一周するようなイメージで回りましょう)
4.これで決まりだ!(CV:立木文彦)
これが最も安定し、かつコンボ評価もタイムもプラチナが取りやすいパターンだと思ってます。
自分なりのパターンが確立するまで、何度でもやり直して練習しましょう。こいつらの動きが早くて大変かもですが、逆にパターン化できれば今後が楽なので、マスター必須。
こいつらに関しては今後も攻略パターンは同じなので割愛します。
Verse5:高難易度Verse。集中してやらないと頭からやり直しになるクソ戦闘(悪口)
落下中の小さいのもしっかりクルセドラの引き寄せからのウィケッドで倒しましょう。とにかくコンボがキツイので。
降り立ってすぐ出る双子は先述の通りで素早く。その後のハーモニーの方がむしろ厄介。間があるので挑発してコンボを繋ぎ、ムービーが終わった直後の攻撃を回避したら、すぐ接近して銃撃で継続させる。これ失敗したらやり直し安定です💦
とにかく、双子戦からハーモニー戦終わるまで全部コンボ繋げるイメージで。でないとプラチナ貰えません(´Д` )
Verse13:ハーモニーの群れ。マジクソVerse(1敗)
絶望付けて、とにかくスカボロとかの低下力武器の長押しでコンボを稼ぎ、瀕死の個体にTA決めまくるしか無い。コンボは当然一回でも途切れたらアウト。
めんどけりゃ、百烈中佐をブチかますといいです(´ω`)
Verse14:ジャンヌ戦。基本Wオニキスで逃げながら長押しダッチオフセットで技繋いでウィケッド打ってればイケる。ただし蝶が無いとノーダメはキツイので常に張っとくことを意識。絶望付けるとガードしなくなるのである意味楽?
- チャプター6
Verse9:ジョイが化けた偽ベヨとバトル。ラストVerseにして評価と同時セーブという💩
道中のレーザー回避は頑張ってとしか言えない。どうしても不安なら蝶を。
肝心のバトルだが、一番楽なのはサイトにも書いてある通り、開幕の攻撃をマハーカーラのカウンターWT→百烈中佐→変身次第TA連発のハメ(意味深)
- チャプター9
Verse8:落下中の触手回避の上で狭苦しい場所でジョイ×3を相手にする上に評価と同時セーブというクソオブクソの最低最悪Verse💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩
触手はまあ、うん。
ジョイ×3はとにかく、開幕の攻撃をWT取れるか、そこが鍵。取れなかったらリトライしてもいいくらい。
のんびり攻撃を待ってる暇は無いので、スカボロの長押しダッチオフセットでコンボ稼ぎながら、攻撃来たらきっちりWTを取り、PPPPPやPPPPPKなどでウィケッドを当てていく。TAは時間が長いので最後の一体だけにするとか、そういう工夫が必要。「なんか微妙だな……」と自分で思ったらその時点でリトライするのが安全。とにかく突き詰めていくのが大事。蝶も張るとより安全。
- チャプター10
Verse8、10:この二つさえできれば今チャプターはもらったも同然。8はグラシアス&グロリアス、10はグロリアス×2
金銀の双子で、行動パターンはほぼ先述したグレイス&グローリーと同じだが、最大の相違点は攻撃を回避してもWTが発動しないこと。これのおかげでだいぶ難易度が上がっている。
8について、まず装備はWオニキス。戦法としては、グラシアス狙いで長押しダッチオフセットでジワジワ削り、体力が瀕死状態になったらTAでトドメ。グロリアスは隙を見つけてグラシアスの爪のKトルネードで一気に削る。削った直後にもっかいTAできたら理想。頭からちゃんとコンボ繋げていればおそらくこのやり方で問題無いはず。
問題は10の方。なにをトチ狂ったのかグロリアス×2とかいう構成にしやがったおかげで、爪のKトルネードというお手軽戦法が取れなくなっている。ほんとゴミ( ゚д゚)
蝶を常に張りながら、オニキスでの長押しPPKPとかの浮かしなどで行動を封じつつウィケッドを当て、体力が瀕死になったらTA……って感じで、とことん堅実かつ正確なプレイングをするしかない。
時の腕輪で百烈中佐というゴリ押しも悪くないかもだが(極論)
- チャプター12
Verse8:三度目のジャンヌ。
2パターン目のバイク以外はやはりキツイ戦いになる。PKPを当てることを念頭に置きつつも回避優先で。敵のウィケッドは出が早くて避けづらいが、なるべくWT取ってダメージ源にしたいところ。召喚獣も慣れれば簡単にWT取れるので要練習。
- チャプター14
Verse3:四度目のジャンヌ。またお前か……
一番手強いジャンヌ。何がって、今回はQTEもあるからね。きっちり覚えてないと失敗しますよ(1敗)
これまでの立ち回りをより確実にこなすことに加え、マハーカーラのカウンターを頼りに戦うと、少し楽になるかも。WT取れれば百烈中佐撃てる時間ができるしね。
正直、筆者もどんな感じでやったかあまり分からない(え)。なんか最後時の腕輪+百烈中佐でゴリ押しした気がする……(´・Д・)
あと気をつけなきゃいけないのは、戦う場所が二回変わるが、その度にセーブが入ること。
手抜いて戦っていると、取り返しがつかなくなるので、毎回気合を入れて臨むことを忘れずに。
- チャプター15
Verse9:アルフ。WT無効。敵ほぼ燃えてる。💩クソ💩
一つオススメのやり方を紹介させてもらうと
装備はAセット(腕:ドゥルガー(雷)、足:ドゥルガー(炎))、Bセット(腕:なんでも、足:中佐)。アクセサリは長の証、絶望の眼差し
アルフが始まったら、PPPPKで百烈中佐を撃つ。ウィケッドまで出切ったのを確認したら、周りに気をつけつつ、Aセット腕のドゥルガーを炎にチェンジ。間髪入れずアクセサリの絶望を数珠に変える。
あとは、銃撃も使ってコンボを繋ぎつつ回避重視で殴って魔力を貯め、TAで棒を奪って敵の中心でポールダンス。2回ほどできればベスト。
最後のグレイス×2はもちろん、死ぬ寸前にTAで爪を拾い、Kトルネードで締める。
という感じです。一連の動きをスムーズかつ正確にできればPPもイケるはず!
- エピローグ
Verse6:引きこもりの女神ジュベレウス戦。
とにかく最初が全て。絶望を付け、ミサイルを殴ったりなんかしてコンボを稼げるだけ稼ぐ必要がある。ジュベレウスの行動パターンに左右される面もあるので、気に入らない行動してきたらすぐリトライ。
やった感じ、腕スカボロの百烈中佐使えばなんとか安全にいける感じでした。
他だと、風ゾーンがストレスポイント。ジャンプが全然できねえ!ってなってイライラする。
しかし落ち着いて歩き、ジャンプポイントを探し当てることが肝要。クールにやりましょう
こんなところかな〜。細々と躓いたところはあるかもですが、だいたい百烈中佐使えばなんとかなると思います(暴論)。それ以外のやり方は、君自身の手で確かめろ!(ぶん投げ)
「俺はこんなやり方でやったぞ!」とか、あるいは「ここはどうやりましたか?」みたいなのがあれば、ぜひなにか一言いただきたいです。何故か周りにユーザーが少ないので、語り合えたら嬉しいです。
1については、実はPP取得にかまけてhard、∞クライマックスをクリアしてないんですよね……(;´д`) おまけに2もやりたいっていう欲が……
とりあえずは、2で時の腕輪取ったらまた1に戻ってきて、∞クライマックスまでクリアしてやろうかな〜なんて考えてます。さすがにそこでのPP取得は、ねえ……?(白目)
いずれにしても、久しぶりにガッツリゲームをやり込めて、すっごい楽しかったです!ありがとうベヨネッタ!ありがとうプラチナゲームス!3も大いに期待してまっせ!
2の方も、ある程度やり込んだら記事にするかもしれません。その時は、また目を通していただけると嬉しいです。
それでは、今回はこの辺で。
また次の記事でお会いしましょう。それでは
(ネタバレ特大注意!)映画感想 其の24 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 原題:Avengers: Infinity War』
どうも、皆様。バージルです。
レディ・プレイヤー1の記事に続いて、今回も直近で見た映画の感想を述べさせていただきます。
その作品とは、今全米を始め世界中で話題沸騰中の、これです。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 原題:Avengers: Infinity War』
まず、タイトルにも書いてはおりますが、一応改めて注意をさせてもらいます。
この映画を観ようと思っててまだ観れてない人は、絶対に本記事を見ないでください。
今回はいつも以上にネタバレを混じえて話す上、この作品はネタバレを喰らうと本気で楽しみが崩壊してしまう恐れがあるので、うっかりこの記事に飛んでしまった〜という方は今からでも遅くないです。
今すぐこのページを閉じ、本作品を観に行ってから、また戻ってきてください(ちゃっかり)
ということを踏まえた上で、「俺は大丈夫だぜ!」という人だけ、この先に目を通してください。
一緒に場面を思い出し、少しでも熱い気持ちを共有し合えたらいいなと考えています。
- MCU10年の集大成は、史上最大レベルの恐怖と興奮と絶望が一堂に会する壮大な物語
以前、『スパイダーマン:ホームカミング』でも軽く説明しましたが、マーベルコミックのキャラが同じ世界観を共有する実写映画のシリーズ──MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)
三月に公開された『ブラック・パンサー』で18を数えた作品群は、この19作目のインフィニティ・ウォーで一つのクライマックスを迎えました。
断言します。この映画──筆者の映画人生はもちろんのこと、映画史に名を刻む歴史的傑作でした。
暫定ではありますが、確実に2018年No.1の衝撃でした。
では、一体何がそんなに凄かったのか。
それはもう、数え切れない程のポイントがありますが、なんといっても、一人一人が主役級のキャラクターをあれだけスクリーンに登場させながら、物語を破綻させることなく、あそこまで一つの映画として面白く、なおかつヒーロー映画の集大成として相応しい内容を描き、そしてこれまでに無いほどの重たく絶望に満ちた結末に無理なく持っていった、監督・脚本・構成の手腕に尽きると思います。
過去18作で生み出されてきた全てを一つの作品の中で大切に活かすというのは、簡単に実現できるものではありません。なにしろ、このシリーズの場合は量が量なので。
同じマーベルの映画で『X-MEN』シリーズが何作も公開されていて、あれも相当な数のキャラクターが出ていました。しかしながら、あれは総計すると、という話であって、一つの作品でこのインフィニティ・ウォー程の数が一気に登場するということはありませんでした。
つまりこの映画は、前例が無いんですよね。
にも関わらず、ここまでの仕上がりにできたのは、まさに神業。
もうね、こういう気分ですよ。
魅上照も大満足の完成度でございましたよ、ええ(違う)
それもそのはず、今回監督を務めたのはルッソ兄弟。
あの『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』でヒーロー映画史に残る名作を生み出した実力派の二人なんです。
そらおもろいわな、と納得すると同時に、こんだけのものを作れるなんてやっぱすげえ!と感心、尊敬する気持ちになりましたね……きっと物凄く頭がいいんだろうな〜って思います。
筆者も創作者の端くれとして、崇められずにはいられません。すげえぜルッソ兄弟!(>人<;)
- ロキの死から幕を開ける、重苦しいオープニング
今回は、いつものタイトルロゴが出てくるところからして、雰囲気が全く違っていました。
ヒーロー物らしく意気揚々としたテンションのものとはかけ離れた、重厚でシリアスなサウンドから始まって、「やはり今回は今までと違う」と開幕から我々は思い知った。
そして始まる本編映像。
暗転した画面の中、アスガルド民がサノスの船に襲撃されたことが伝えられ、明かりが戻ればそこには破壊された船内と殺された民の死体の山。
『ソー:ラグナロク』でソー達が命がけで守ったものが、この経った五分にも満たない時間で全て無に還ったことが分かります。
そして懸命に戦うもなす術なくやられてしまったであろうソーのズタボロの姿。
その横に立つ、ラスボス──サノス。
このシーンだけで、「こいつはヤベェ」と体が確信しました。
そこからボロボロで人質状態のソー、ガチの殴り合いでボコボコにされるハルクと、のっけから観客の心までぶん殴っていくサノス。
そしてついに、彼はロキを殺害し、石を奪ってしまいました。
ロキ……せっかくラグナロクでやっと兄貴と和解できたっていうのに……こんなのあんまりだ……
ソーより人気があったとも話されていたロキも、ここに来てついに退場です……
最期、いいなりになるように見せてサノスを仕留めようとしたロキの姿は、筆者にはなんだか、憧れていた兄のようになりたかった弟のように見えて、とても悲しい気分になってしまいました。
サノス達がいなくなった後、ロキの遺体に寄り添うソーの姿が、未だに忘れられない。
アスガルドの誇りを持って最期の瞬間まで戦った彼の勇姿に合掌でした。
そんな展開からスタートしたもんだからもう、ピリピリしてるなんてもんじゃない。一秒も気を抜いてはいけないと、きっとあの場にいた誰もが思ったことでしょう。
- 激熱&激熱からの激熱なヒーロー祭り!
この後の展開に早くもビクビクさせられながら、鑑賞を続けていく我々。
どうなることかと期待と不安に苛まれる心境を待ち受けていたのは、トッポのようにギュウギュウ詰めで味わわせてくる、激熱シーンのオンパレードだった!!
とにかくこの作品は、各ヒーローの登場、変身が熱い!!
我らがアイアンマンことトニー・スタークはマーク50での参加。
装着シーンがもう、完全に変身シーンになっていましたね。トニーの技術力もついにナノマシンを使うレベルにまで来たかと。
装備もスーパーハイテクになり、過去最強のアイアンマンとなってましたが、いかんせん相手の方が何倍も格上だった……orz でも死ぬほどカッコ良かったからOK!!
トニーと言えば、ホームカミングで完全に彼と師弟のような関係となったピーター・パーカーことスパイダーマンも、アイアンスパイダーとなって活躍してましたね。
アイアンスパイダースーツの装着シーンも、かつてのマーク7のようにスーツが飛んでくるパターンになってて、男心をくすぐられましたね〜。
『アントマン』に出てきたイエロージャケットが使ってたような、背中から蜘蛛の足のような六本の腕が装備として追加され、また一段とパワーアップしてました。それから、トム・ホランドもなんだかちょっぴり大人びた感じでカッコ良かった(*'▽'*)
ヒーロー達の中でも最強と思われていたDr.ストレンジ。
やはり尋常ではない強さを見せていたものの、敵側がどいつもこいつもふざけたチート野郎ばかりで決して無双にはならず、逆にそれによって仲間との連携が必要となって全員に見せ場が生まれるきっかけとなったので、そこは良かったです。
神をも手玉に取るストレンジでさえ一人では敵わないサノス達、本当にイカれてました……
全部取り上げていくとキリがないので一部だけ書かせてもらいますが、個人的にはやっぱり、ガーディアンズ組がやっと合流したのが嬉しかったですねー!
宇宙を孤独に漂流していたのを偶然拾って、そっから流れでトニー達と出会い、共にサノスと戦うことになりました。
ピーターは相変わらずのユーモア溢れるタフガイ、ドラッグスは安定の脳筋、グルートはグレてる、ロケットは口が悪い、マンティスは天然と、相変わらずな奴らで安心したものです(^o^)
が、今回物語の中核に関わってくるガモーラとネビュラだけは違った。特にガモーラは、サノスの養子として育てられてきただけあり、今回の戦いについて並々ならぬ覚悟と想いを抱いていました。
結果的に、ピーターとの関係も進んだにも関わらず石のために殺されてしまったのは、とてもかわいそうでしたね……。今回は戦うシーンもなく、最後まで悲劇的な運命を辿ったヒロインって役回りだったように感じました。
ある日突然襲われて両親や同族を大量に殺されて、その殺した張本人に戦闘マシーンとして生かされた挙句、自殺さえ許されずに仇に命を奪われるとは……ロキよりも悲惨な結末でした。
タイタンでの戦いの際、ピーターがガモーラの死を知って激昂する場面は、「いやもうちょっとなんだから我慢しろよ〜」と思いつつも同情しましたね……サノスマジ鬼畜。
後は、キャップ!!
ヴィジョンとワンダが苦戦してる中、電車が横切った後に暗闇に現れ、気付いた敵の攻撃を難なく受け止めてゆっくりと姿を現わすあのシーン!!!
惚れる(確信)
いや、惚れた(事後)
しっかもその時にアベンジャーズのメインテーマのイントロが流れるのね。
デデデン!デデデン!デデデッ、デデデン!デデデンッ、デンッ、デンッ!って!
髭も生えて“漢”が更に増した彼の登場に盛り上がらないファンはいなかったはず。筆者も声が出るのを堪えるのに必死だった程興奮しました。もう鳥肌もんです。
↑髭面キャップ、キアヌ・リーブスみたいで渋カッコいい……
ここで逃亡中であったキャップ=スティーブ・ロジャース、ナターシャ、サム・ウィルソンが、本格的に戦いに復帰する。ヴィジョン、ワンダ、ブルース・バナーも加わって、そのまま石をヴィジョンから外して破壊するためにワカンダに出発。
当然の如く、ワカンダにある石を狙ってサノス軍が押し寄せてきて、そこで総力戦が始まるわけですが、それがもう本当に熱すぎたっっ!!
↑ハルクバスター マーク2もいるぞ!!
ヴィジョンから石を外すための時間を稼ぐため、サノス軍を迎え撃つワカンダ+ヒーロー達の連合軍。
最初はワカンダの超技術のバリアで守りに徹していたものの、背後に回り込まれてしまうことに気が付き、止むを得ずバリアを一部解放して敵を中に入れ、数を減らすという作戦に出る。
自軍の何倍もいる上、一体一体がこの世のものとは思えない不気味さ凶悪さをした容貌の怪物を、望んで相手にしなければならないこの状況。
そこで軍の最前に立つワカンダ国王──ブラック・パンサーことテイ・チャラはあのポーズと共に雄々しく叫んだっ!
「ワカンダよ永遠なれ(フォーエバー)!」
お前王かよぉぉおおお!!!(王です)
誰よりも真っ先に吠え立て、誰よりも勇敢に大軍に向かって行った彼は、間違いなく一国の王でした。テイ・チャラほんとカッコいい……
しかしながら、敵はあまりにも強力で多勢。連合軍には多数の犠牲が出、徐々に追い詰められます。
そして、ハルクバスターマーク2さえもが大量の敵に押し倒され、もはや一巻の終わりか……と思われたその時!敵を吹き飛ばす強烈な横薙ぎの雷が!
そー!あいつが!新武器『ストームブレイカー』を携えて、雷神ソーが駆け付けるんだよっ!!!
で!! グルートとロケットと一緒にきて! 雷とストームブレイカーで憎き敵共を蹴散らしながら、ソーは息巻くんだよっっ!!!
「サノスを連れてこいっ!!」
お前主人公かよぉぉおおお!!!※主人公です。
はいカッコいい〜。おそらく劇中で一番テンションが上がったシーンでした。全てを喪った悲しみ、喪失感、怒り、そして地球を護りたいという想い──全部を含めて感情を爆発させるソーがもうあまりにもカッコ良すぎて、泣きそうになりましたよ(ノД`)
からの会話での和ませはズルかったですよね!
キャップがソーに「髪切った?」と言ったら、髭を弄りながら「俺の真似か?」と返すやり取り。粋だね〜。
バッキーがロケットの足を掴んでぐるぐる回って二人で周囲を蹴散らすところも良かった!もう二度と見られない組み合わせのような気がします。
さらにその後の、キャップとグルートの会話と来たらw
「俺はグルート」
「僕はスティーブ・ロジャース」
お前ら呑気かよ……もう……好き(語彙力)
シリアスな空気と展開の中にもちゃんとユーモアとキャラクターらしさを忘れない気遣いがとても嬉しかったです(゚∀゚)
ソーの救援により、一気に形勢が逆転した地球の連合チーム。
なんとか勝てるか、と思われたその時、ヴィジョンのマインドストーン以外の石を集め終えたサノスが、スペースストーンの力でワカンダに現れる。
もはややむを得ないと、ワンダは自分の力を最大限解放してヴィジョンごとマインドストーンを破壊しようとし、実際に成功しました。
「目論見潰してやったぜざまあみろ!」となる一同。サノスの野望もこれにて潰えて無事に宇宙は守られた……
なぁ〜〜んちゃって!!
明らかに終わってない感じの雰囲気に違和感を抱き始めた観客は、ある一つの事を思い出すのです。
そう、サノスはタイムストーンを手にしているという事を!!
なんと石の力で事象の時間を巻き戻し、タイムストーンごとヴィジョンが破壊される前に時を巻き戻してしまった!
そして再生されたマインドストーンを掴み、ヴィジョンの頭部ごと引き千切ってしまいます。
ここでついに、インフィニティガントレットに全ての石が揃ってしまう。後は指を鳴らすだけで、宇宙の半分の生命が消滅することに……!
インフィニティストーンを揃えてほんの一瞬安堵するサノス。その隙をついて、上空から一気にストームブレイカーを振り下ろすソー!!全宇宙の運命がかかった神斧は、見事サノスの胸に深々と突き刺さる!!
ソーも、観客も「間に合ったか……」と胸を撫で下ろすところだったが、それでもなおサノスは怪しく笑う。訝しむソーを前に、彼は勝ち誇ったように言った。
「やるなら、首を狙うんだったな」
サノスは、六つの石が揃ったガントレットで指を鳴らしてしまう。
しかし、一見すると何も起こってないように思える。
拍子抜けしたのか動揺するヒーロー達の隙を見逃さず、サノスはスペースストーンの力でどこかに逃げてしまう。
この後が、もう本当に絶望だった……
宇宙のあらゆる場所で、無作為に、公平に、貧富や地位の差も無く、生命が消滅し始めた。
ヒーロー達も例外ではない。バッキーやワンダやグルート、ダブルピーターやDr.ストレンジなんかまで……
文字通りこの宇宙から消えてなくなった彼らの後に残された、初期メンバーを含めたヒーロー達。トニーなんかは、もうなんとも言えない悲しそうな顔でただただ俯くばかり。
そして、どこか遠くの地(日本なのでは?という噂もある)で、「終わった……」と渋い顔をするサノス。そのまま暗転して始まるエンドロール……
えっ!? エンドロールッッ!!? これで終わんのぉぉぉおおお!!!?
こんなに目が見開いた終わりは、絶望に包まれた感覚は、過去にもほとんど無かったと思います。
…………( ゚д゚) となったままなっげえスタッフロールを見つめていると、「いつもの」オマケ映像が。
今回はシールド長官ニック・フューリーとマリア・ヒルが登場。
ワカンダでの戦いと同じような時間帯での彼らが描かれるのですが、どうも街や人の様子がおかしい。
ついには、マリアの腕が先から消え始め、やがてはニックも……マザーファッ──と言って消滅した彼は、紛れもなくサミュエル・L・ジャクソンでした(´ω`)
しかしここで気になるのは、彼が消える直前に端末(ポケベル?)で情報を送信していた相手。なんとか送れたようですが、一体誰だったんでしょうか。
一説では、この後ユニバースに登場するキャプテン・マーベルである可能性が高いという話もあります。果たして真偽のほどは如何なのでしょうか……
なんにせよ、一体この後どうなってしまうのか、マジで気になりすぎるっ!!
消えた生命はどうなるんだっ!?どうなるんだアベンジャーズ !?こんだけのものを見せられてもう続きが気になるなんて、ヤバすぎるぜアベンジャーズ !!!
- 満を持しての降臨──ラスボス、サノス
出やがったなこのケツアゴ宇宙人!!
これまでずっと筋肉とアゴを見せびらかしてただけだったあのアゴが、ついにアゴ以外の面も見せにやってきました。
原作でもそうらしいんですが、もうとにかくチート野郎ですね。
ガチの殴り合いでハルクを圧倒する戦闘力に加えて、強力無比なインフィニティストーンを自在に使いこなす頭脳。判断力。
それになにより、宇宙の半分の生命を消し去ることで限りある生命を守るという、壮大にして邪悪な野望のために全てをかけて戦うという、彼なりの誇りを持っているところが、これまでの悪役とは一線を画した魅力を放っていたと思いました。
石を手に入れる(=彼の言う真の平和)ためなら、自分が愛した義娘のガモーラでさえ涙を流しながら殺す。
ある意味では、ヒーロー達より一貫した信念を持ったキャラクターであったとも言えるんじゃないかと。
この映画はヒーロー達の活躍を描くとともに、サノスというキャラクターの掘り下げにも注力した作品にもなっています。もう一人の主人公と言っても過言ではないでしょう。エンドロール後の「Thanos will return(サノスは帰ってくる)」がそれを裏付けています。
ただ、個人的に大きく気になるところは三つ。
1.何故今更になって自ら動く気になったのか?
筆者が見落としていただけで言及してたかもしれませんが、何故サノスはこのタイミングで自分から石を手に入れる気になったのでしょう? あんだけ強力な能力と軍隊があるなら、もっと前から、それこそアベンジャーズ 一作目の時にでもチタウリと一緒に攻めてくればよかったのでは?
めんどくさがるようなタイプではない気はしていて、だとしたら何故今まで人任せにしていたのでしょうか。何か別のことをしていた、というのが自然でしょうかね。
2.何故ガモーラにあそこまで固執した?
いくら情が移ったとはいえ、ネビュラとの態度が違いすぎて違和感を覚えました。ガモーラを殺す時に本気で哀しんでいたのも、どうも単純な話ではない気がする。
ガモーラとの間になにがあったのか?あるいはその理由は、インフィニティストーン集めを始める強い動機を生んだ出来事にも関係している?
ぶん投げられるような気もしますが、どうしても私、気になります!(ERTS)
3.この後何すんの?
宇宙の生命半分消してやったぜバンザーイ!となったサノス君。
もう、何もすることなくね?(・ω・`) まだなんか積み残してることあんのかい?
できればこのまま何もせず大人しくしててほしいけど……うーん、一体何をしてくるのか、怖くもあり楽しみでもある。
そんなわけで、まさにラスボスを務めるに相応しい相手でございました。
悪の親玉ってなぁ、こうでなきゃね!
- 総評
まさしく、ヒーロー映画の一つの頂点
この10年追いかけてきて、楽しんできて、心から良かったと思える、そんな神作でございました。
野暮な事は言わねえ、もう本当に、MCUは最高だぜっっ!! 一生ついていくぜっっっ!!!
実際なとこ、残された謎や伏線はたくさんありますが、それはこの先の『アントマン&ザ・ワスプ』、『キャプテン・マーベル』、そして『アベンジャーズ 4』で解き明かされていくことでしょう。
このBADENDな終わりが、感涙必至のHAPPYENDな大逆転勝利の展開に繋がることを心から願って、筆者はこの先も映画に携わる全ての方々とキャラクターを応援し続けて参りますm(__)m
ほんと、頼むよ……キャップとトニー再会して一緒に戦ってくれ……もうそんだけで泣くから……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
では、とんでもない長さになってしまいましたが、この辺で!
ここまでお読みくださって、ありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう。さようなら!ノシ
(ネタバレ有り)映画感想 其の23 『レディ・プレイヤー1 原題:Ready Player One』
皆様、お久しぶりです! バージルです!
前回の『シェイプ・オブ・ウォーター』の記事から、随分と時間の空いた更新になってしまいました_(┐「ε:)_
言い訳がましいですが、事情を喋らせていただくと。
来る日も来る日も残業の毎日……そしてニンテンドーSwitchの「ベヨネッタ」の難易度normalのオールPP取得……FGOの2部1章アナスタシア……最近始めたシンフォギアXD etc……
日々タスク多過ぎ時間無さ過ぎの生活に忙殺されていて、書く気力を失ってしまっていました。
この空いた期間にも、『ブラック・パンサー』、『ジュマンジ:ウェルカム・トゥ・ジャングル』、『パシフィック・リム:アップ・ライジング』と、話題の大作を何本か観てはいたのですが、先述の通り、他のやりたいことにあまりにも時間を多く取られすぎていて、全く手をつける気になれませんでした。
もしも更新を待ってくれている方がいたならば、非常に申し訳ないです。
筆者は気分屋故、またしばらくブログを放置するようなこともあるかと思います。
今後も、どれくらいの頻度で記事を更新するかは分からないですが、どうか近所のガキを見るような優しい目で見守っていただけたら嬉しいです。
んで、改めて久しぶりの記事の更新となるわけですが、今回は一気に2作品について記事を取り上げようかと思います!!( ͡° ͜ʖ ͡°)
どっちも最高で最強に熱く楽しい映画だったし、せっかくのGW期間なので、まあ生存報告も兼ねてやってしまおうかと思ったわけです。
ということで、まず一本目はこちらぁ!!
『レディ・プレイヤー1 原題:Ready Player One』
映画のことを良く知らねえっていうパンピーな方でも絶対に知っている(はず)、おそらく世界一有名な映画監督──スティーヴン・スピルバーグが監督を務めた、SF小説『ゲーム・ウォーズ』を原作としたSFアクションアドベンチャームービー!
あらゆるオタクのために作られたまさに夢の映画!!!ネズミーなんて目じゃあない!“俺達の夢”がギッチギチに詰め込まれた最高の映像体験!!!
バリバリのオタクである筆者としてはもう、大変に垂涎な一作でしたL(’ω’)┘三└(’ω’)」シュッシュッ
- ジャンルの壁をぶち破り、みんなが大好きな彼ら彼女らがスクリーンに現れる、“スピルバーグだからこそ実現できた”歴史的偉業
公開前から、いろんな作品のキャラクターが登場するとは聞いていましたが、いや〜、実際に話の流れで見てみると、興奮しますねあれは……
筆者が自分の目で確認できたのだけでも、相当な数がいたかと思います。
まず、最初のナレーションのシーンで、『13日の金曜日』のジェイソン、『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガーが出て来たのを見ただけで、思わず「あっ!」って声が出そうになっちゃいました(*'▽'*)
キャラがたくさんいる場面では目を凝らして見ないとな〜と認識させられた矢先、第1の試練のレースでは、ステージギミックとして『ジュラシック・パーク』のT-REX、『キング・コング』のコングがこれでもかと暴れまくっていました!
もうこの時点で「あ、この映画ヤベェやつだ……( ゚д゚)」とスピルバーグの力に驚愕。
その後も、自分が気付けた範囲でも実に多方面のキャラクターの姿が見え、その度にニヤニヤとしていました。
AKIRAのバイク(キャラだけじゃないんだ!と思った)
HALOの兵士(マスターチーフ?やってないからよく分かりません(゚∀゚))
劇中でも素晴らしい活躍を見せたアイアン・ジャイアント
最後の試練での熱い集結シーンでは、ストリートファイターの春麗もいましたね。
後は、モータルコンバットの腕いっぱいあるやつ(名前分かんない(゚∀゚))とか、筆者大好きエイリアンのチェストバスターとか、チャイルドプレイのチャッキーとか、覚えてる範囲で確認できましたね。
しかし!なーによりも筆者が興奮したのは、ピッチピチになってるスーツを着たスーパーマン=クラーク・ケントの姿でログインしている敵ボスが、唐突に切り札として使って来た凶悪巨大ロボット
そう、日本の特撮界が生んだ最凶ロボ──メカゴジラッッッ!!!
↑デザインとしては、初代と2014ゴジラを組み合わせたものに、vsメカゴジラの要素も取り入れたような感じでしょうかね?なんにしても、いい感じに悪のボス感が出てても良かった(╹◡╹)
特撮厨大歓喜!!もちろんも筆者も大歓喜!大興奮!鳥肌スタンディング!!
もうこれまでも十分に高かったテンションが、ここで一瞬で大噴火しました。もうヤバイです、ひかえめCSぶっぱ眼鏡バクフーンの噴火くらい強烈な一撃でした(分かる人にしか分からないネタ)
イチロー選手もこのシーンには堪らず興奮したそうです(違う)
だが、ここだけで終わらないのが世界の巨匠、スピルバーグ。
そのメカゴジラに対抗するべく、主人公側もメカを使います。
「俺はガンダムで行く」
監督自らわざわざ日本語で言わせたという台詞の後、満を持して“奴”が現れるのです!
ガンダムvsメカゴジラとかいう、まるで中学生男子の昼休みの会話でしか起こりえなさそうな対決が、なんと現代の技術でもって実現してしまったのです!!それも最高に盛り上がる形でっ!かつ特別無理のない展開で!!!
なんという中学生力!なんという実行力!
スピルバーグは我々のような永遠の中学生である人間の神!!彼こそが、真の中学生であるのだっっ!!(あまりにも無礼な賞賛)
とまあ、こんな感じで、ほんとにいろいろ出ていましたねぇ……( ˘ω˘ ) いろんなキャラクターが出て動いているのを見るだけでも、すっごい楽しかったです。この映画を観る目的の大部分がそこにあったと言ってももはや過言ではない、
しかしながら、筆者も確実に見落としているところがあるはずなので、BDが出たら即買って、どこに何がいるかをもっと注意深く探してみたいですね!
何度も何度も繰り返し見る度に発見がある。これはそんな映画だと思っています。
- 本質は、逃れられない辛く苦しい、だけどやっぱり大切な現実の物語
なんでもできてどこにでも行けるVR世界『オアシス』での出来事がメインとなる今作ですが、テーマの一つとしては、本編の台詞でもあった通り、現実こそが最もリアルである、ということだったと思いました。
ディストピア的な未来の世界で、あまりにも辛い現実を生きる人々の大多数は、オアシスに現実逃避し、中にはオアシスこそが現実だと考えている者もいる。主人公もその一人なくらいだった。
忙しすぎる現実に追い詰められ、逃げるうち、いつしか虚構こそ現実だと認識がすり替わってしまう
ゆとりや余裕といったものを許さず、なにかとピリピリしっぱなしの現代社会に警鐘を鳴らそうとする、スピルバーグなりのメッセージなのかと、筆者は感じました。
現実は辛い。苦しい。だから娯楽は必要だ。それに熱中して現実から逃げるのもいい。
でも結局人間が生きているのはこの現実。虚構を楽しむのももちろん大切だが、現実も意外と悪くないんだぜ?だから、もう少し前向きに生きてみようぜ?
ラストシーンを見て、そんなことを言われているような気になりました。
まあ、そりゃそうでしょうね──あんなキャワイイ彼女ができたなら、そりゃそんな風に思うでしょうねっっ!!!(憤怒)
- 総評
この前観たジュマンジもそうでしたが、話の展開がゲーム的、っていうもうゲームそのもので、一つ一つ謎を攻略していきながらサクサク進んでいくので、非常に観やすかったです。
プラス、ここまでで散々書いてきたように、いろんな作品のいろんなキャラクターがいろんな形で登場するので、「次はどんなやつが出るんだろう」みたいな気になって、終始集中して作品世界に浸ることができました。
おまけにオタク主人公が世界を守る冒険を通して最後にキャワイイヒロインをゲットするリア充化エンド。
まさにオタクが一度は夢見た理想を詰め込んだ映画!燃え&萌えの嵐に、筆者はもう興奮のるつぼってやつでしたよ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
そんなわけで、レディ・プレイヤー1、最高にアガる作品でございました。
スピルバーグ、アンタはすげえ!よくやってくれた!ありがとう!アンタこそ映画界の真なる巨匠だよ!!
では、今回はこの辺で。
もう一作についてももちろん書きます。が……そちらはちと思い入れが強くて、どのくらいの量になるかわかりません。ですが、なるべく早く上げたいです。
また、このレディ・プレイヤー1以上に絶対にネタバレ厳禁な作品なので、観てない人には見てもらえない記事になるかと思います。
ので、見たかったら、あれ観てね……?ಠ_ಠ
ご一読いただきありがとうございました!次の作品でお会いしましょう!
(ネタバレ有り)映画感想 其の22 『シェイプ・オブ・ウォーター 原題:The Shape of Water』
どうも、バージルです。
近頃めっきり更新頻度が下がっていて申し訳ないです……
実のところ、BDで何本か映画を観てはいたんですが、どうにも時間と気力が無くて更新できていませんでした。
なにせ、仕事は毎日残業ばかりだし、未だクリアしてなかったFGOのストーリーもやりたいし、ニンテンドーSwitchのベヨネッタ1、2もやりたいし……ってことでタスクが山積みになっていて、心にゆとりが全く無かったんですよね(´・_・`)
しかしそんな中、今回は劇場に足を運ぶことを結構前から決めていた作品を、無事に予定通り観てきました!
それがこちらです↓
皆大好きギレルモ・デル・トロの最新作。
観終わった後の率直な感想としては、大雑把ですが“美しい物語”であると思いました。
- 人間とクリーチャー、異種族間の純愛
たぶんいろんな人がいろんなところで既に言いまくっていることと思いますが、この映画は「美女と野獣」や「シザーハンズ」などの、“人間”と“異形”との愛を描く作品となっています。
しかしながら、これは他の作品とは全く違った内容となっていました。
それはまず、主役となる人間と異形それぞれのキャラクターが、かなり特殊であったからだと思います。
主人公の人間の女性イライザは幼少期の事故により喋れなくなり、コミュニケーションは常に手話で行う清掃員。
↑ここの、手話で「FUCK(くたばれ) YOU(クソ男)」を伝えるシーンは良かったですね(ニッコリ)
劇中でも言われてましたが、容姿について正直そこまで美人でもない(めちゃ失礼)。まずそこが、既存の作品とは違うと思うんですよね。こういった物語って、必ず美女美男を用意するのが基本な気がするんです。だって、ウケやすいから。
でもそうはしなかった。監督が描きたかったものを表現するには、よくいるような美女では駄目だったのです。
相手役の不思議な生き物(名称はパンフレットから引用)に関しては、見る人にもよると思いますが、半魚人のような見た目をしていながらもどこか神々しいような、そんな外見をしています。
彼は見た目も人間と全く異なっている上、言葉も話せません。
しかし相手の言葉や感情を理解し、意思の伝達をすることはできます。また、音楽に喜んだりするなど、感情表現もできる。
この物語は、そんな彼とイライザとの純粋な愛を描いた、ちょっと不思議で美しい話なのです。
単に作者の知見不足かもしれませんが、あんまりこうい組み合わせって見たことがない気がします。なので、個人的には新鮮な気持ちで見られました。
……たぶん、語彙力が全く無くて何が特殊なのか全然伝わってないと思われますが、一度でも見てくれた方なら理解てくれると思います(震え声&他人任せ)
- ギレルモ監督の愛が詰まったキャラクター像に胸キュン
この映画はなんと言っても、イライザと彼との恋愛がメイン。
先述の通り、二人ともかなり個性的なのですが、それでも見進めていくとどちらも輝いて見えてくるから凄い。愛おしくなる、とでも言いましょうか。
どっちも真に清らかな心を持ち、また人間らしさを持った存在であり、感情移入がとてもしやすかったです。
イライザは手話でしか相手とコミュニケーションが取れないのですが、その手話で相手に気持ちを伝えようとする演技が素晴らしかった。彼が解剖されると知って助けに行こうと一緒に住んでいる友人のジャイルズに持ちかけるも断られた時に、壁を殴りつけてまで呼び止めて「彼を助けなければ、私達も人間じゃないわ」と諭すシーンは、胸にグッとくるものがありました。
言葉が伝えられないからこそ、心を伝えることの重要さをより知っている彼女の人間性が、単純に人として凄いと思わされました。感情表現のヘッタクソな筆者も爪の垢を煎じて飲むべきですね、はい(・ω・`)
彼もまた、魅力的。
名前すら与えられていないながらも、途中で人の指を食いちぎったり猫の頭を食ったりで、最後まであくまでもクリーチャーとして描かれていながらも、実に感情的で惹きこまれるキャラクターでした。
最後、自分を撃ったストリックランドに向かっていく様は、カッコいいとすら思ってしまいましたしね(╹◡╹)
恐ろしくも普遍的であり、畏敬の念を抱くような存在——クリーチャーという概念に対するギレルモ監督の深い敬意が感じられました。
そうそう、惹きこまれるキャラクターと言ったらこいつは欠かせない。
悪役となるストリックランドです。
終始威圧感のあるいや〜な軍人として描かれるわけですが、彼もまたただの仕事に忠実な苦労人ってだけなんですよね……
そう考えると、ムカつきはするものの、どこか同情できなくもない……いや、やっぱないわ(無情)
なんにせよ、不思議な生き物のせいで立場を失うハメになりかけてどんどん冷静さを欠いて暴走していく終盤の鬼気迫る表情は、本当に凄かった。
主演の二人に負けない、見事な熱演でした。でも許さない(断言)
- 総評
音楽、少しダークな雰囲気のある映像、奇妙ながらも愛おしくなるクリーチャー像と、ギレルモ監督らしい要素ももちろんですが、種族間を超えた二人の真実の愛の物語は胸を打つものがありました。
雑破にまとめてしまうなら最初にも言った通り、“美しい”、この一言に尽きるかと。最後もハッピーエンドで終わってスッキリした気持ちだったし、その点も良かった。
美女もそうでもない女も野獣も半魚人もない。
ただ、そこにある愛の尊さ、愛の形が、ただただ美しくそこにある。
きっと、これを見た方々も同じように感じられたのではないでしょうか。
ギレルモ監督と言えば「ブレイド2」とか「パシフィック・リム」とか、ああいうイメージが強くて、こういう感じのはどうなんだろうと若干不安に思ってもいたんですが、結論から言うと観に行ってよかった!これはアカデミー賞最有力も納得。
また素晴らしい一本に出逢えて、筆者は至極幸いにございました(´∀`)
それでは、今回はこの辺で。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう。
(ネタバレ有り)映画感想 其の21 『悪女/AKUJO 原題:The Villainess』
どうも、バージルです。
今回は、昨日観た衝撃の問題作について、感想を少々。
その作品とは、こちら↓
Twitterで話題になっていたのが気になってしまい、劇場へと赴く運びとなりましたが。
この映画、尋常ではない狂気&凶気に満ちておりました。
- 暴力!暴力!少しほっこり…でもやっぱ暴力!陰鬱で破滅的な暴力の物語
簡単にまとめると、昔父親を暴力団に殺された少女が、とある男に拾われて殺人兵器として育てられ、血と硝煙に染まっていく様を描いたお話。
となるわけなんですが……
その人生がもう、とにかく悲惨of悲惨
主人公となる最強キラーのスクヒの人生があまりにもかわいそすぎて、後述するめっちゃくちゃにキレッキレなアクションを以ってしても晴れた気分で終わらない酷い有様となっていました。
笑えるところはほとんどなし。途中、訓練施設にいた監視員となんやかんやあった末、再婚して幸せな生活を取り戻し“かける”場面は微笑ましく思えました。が、それもその後に来る最悪の結末のために用意してるとしか思えず、しかも案の定過去に死んだはずの前夫が実は生きていて、それが自分と家族を皆殺しに来たとかいう最悪の形で豪速でぶん投げてきたので、とことん気分が暗くなりました……(・ω・`)
ただ、それは質が悪いと言うことではなく、話としてよく出来ているからこそ感じられたものがあるわけで。
気持ちよく楽しく見られるものではなかったですが、一つの物語としてはとても面白かったです。
ちなみに、これは知識不足故によく分かってないところなんですが、韓国映画って皆こんな感じなんですかね……? こう、上手く言えないんですけど、結構重かったり暗かったりする設定やストーリーなんかが多いイメージなんですよね。この映画なんてその最もたる例だと思うし。
いや、好きだから良いんですがね(゚∀゚)
- バイオレンスでスピーディ、生々しくブッとんだアクションの数々に驚愕!!
暗いドラマが基盤となっているこの映画ですが、もう一つの見所は、なんと言ってもアクションシーン
「韓国もここまでやるのか……」と激しい衝撃を受けました。
映画が始まって早々の、一人称視点の殺戮シーンの時点で、筆者はもう完全に虜になってしまいました。
3D酔いする方にはかなりの拷問でしたでしょうが、筆者としては最高にイカした名シーンでした。
なにより、とんでもなく長い長回し!!とうやら七分くらいあったそうな(゚o゚;;
なんか実際には、流しで映してるように見えて実は繋げてるだけという話らしいんですが、だとしても全く違和感のない綺麗な流れでございました。
後はこれも大きな話題になってますが、中盤でのバイクチェイス&刀でのチャンバラシーン。
Twitterなどで調べればたぶん見つかるかと思うのですが、あの「どうやって撮ってんのかよくわかんねえ!」ってなること請け合いの超ど迫力アクションは、早々お目にかかれるクオリティではないと思います。よくこんなの思いついて、しかもそれを形にできたなあと。
誤解のないように言わせてもらえば、ハリウッドにも余裕で喧嘩売れるレベルの名場面に仕上がっていたように筆者は感じました!
それ以外のアクションシーンも、全員が体を死ぬ気で張って凄絶なものに仕上げていました。
“鬼気迫る”という言葉がぴったりなくらい。それくらい、この映画には韓国の“本気”を感じさせられました。
- 総評
もうとにかく、「復讐劇好きな人には最高!!」くらいしか筆者は言えないです。
本当に凄い映画です。油断してると確実に度肝を抜かれます。
少し前に、BDを購入して観た「新感線:ファイナル・エクスプレス」にも良い意味でやられましたが、これはそれと違うベクトルで頭をブン殴られる感覚に陥りました。
ハリウッドの「ジョン・ウィック」やよりも遥かに血生臭く、凄惨で悲惨で陰鬱で、「アトミック・ブロンド」よりも泥臭く殺意と悲しみに満ちた復讐の物語。
韓国の映画にも少しずつ目を向けてみようかな〜なんて思わされた、そんな傑作バイオレンスアクションでした。
それでは、短いですが今回はこの辺で。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
また次の作品でお会いしましょう。
(ネタバレ有り)映画感想 其の20 『ダーク・タワー 原題:The Dark Tower』
どうも、バージルです。
突然ですが、皆様は所謂“中二病”にかかったことはございますか?
中学二年生くらいの、分別の付いていない多感な時期の子供が、ゲームとかアニメとか漫画とかに出てくるような、いかにもカッコつけたような衣装だったりキャラクターだったり仕草だったり言葉だったりをやたら真似して粋がったりする、アレです。
女性の方ならまだしも、野郎の方々ならばきっと一度はかかったことがあるでしょう(偏見)。
その原因の大半は先述の通り、ゲーム、アニメ、漫画から、あるいは映画や小説から影響を受けたことによるものと思われます。
筆者が今回観てきた映画も、多感な時期の中学生達に強い影響を与えてしまうような強烈な映画になっておりました。
その映画とは、こちら↓
『ダーク・タワー 原題:The Dark Tower』
『シャイニング』や『ミスト』や『IT』など、映画化された作品も数知れない名作小説を生み出してきた伝説的作家スティーブン・キングが、自らライフワークと称すほど情熱を注いできた作品の、満を持した映像化。
予告編のスタイリッシュリロードアクションに惹かれ、ガンアクション大好きな筆者は早速飛びついて行きました。
めっちゃくちゃカッコよかったです(とうに多感な時期を過ぎているはずにも関わらず影響を受けている奴)
- ガンスリンガーvs黒衣の男——世界の存亡を賭けたド王道バトル
筆者は原作を全く読んでいなかったので、映画から受けた印象だけしか話せませんが、個人的にはかなり王道を征く物語になっていたかと思います。
ニューヨークに住む少年ジェイクは、一年前消防士の父親が亡くなってから、夢で不吉なイメージを見るようになる。
それは自分のような複数の子供が椅子に縛り付けられ、彼らの力を集めて巨大な装置から放たれたビームが天高くそびえる黒い塔を破壊する。それを嬉々として眺める黒衣の男。そして——その男と戦う二人の銃使い=ガンスリンガー。
自分が見た恐ろしいイメージを次々と絵に描き起こしていたジェイクは精神病扱いされ、母親と義父にも精神病棟送りにされそうになったが、逃走。その途中、偶然“ポータル”と呼ばれる装置を起動してしまい、今いる世界とは違う平行の世界『中間世界』へと飛ばされてしまうのであった。
そこで最初に出会ったのが、最後のガンスリンガーと呼ばれる男——ローランド・デスチェイン
彼は師であり父親であるガンスリンガーを、ジェイクがイメージで見た黒衣の男=ウォルターに殺されており、その復讐のために旅をしていた。
初めはジェイクのことを鬱陶しがっていたローランドだったが、彼が特殊な能力を持つ存在であると徐々に分かり始め、信頼を向けていくようになる。
そして、ジェイクはイメージの“暗黒の塔”が幾つもの平行世界を護り、もしタワーが崩壊したりすれば、外の世界から魔物が押し寄せて自分達の世界が滅びることを知り、彼の助けを借りてウォルターを倒しに向かうのであった。
まさに、悪vs正義。
とにかく世界を滅ぼしたい悪いやつと、復讐に捉われる正義のヒーローの構図が実にわかりやすいかつ魅力的でした。
そしてやはり、この映画は主役二人が最高にイカしていたからこその作品であったように思いました。
- 黒衣の男——ウォルター
この映画で誰よりもキャラが立っていたウォルター。
多感な時期の子供に見せてはいけないキャラクターその1。
こいつがま〜とにかく恐ろしい!「インターステラー」で地球と人類を救ったパパと同じ役者とは思えない冷酷ぶりです。役者ってほんと凄い( ゚д゚)
キネシスのような物体を自在に操れる能力に加え、強烈な催眠術をかけ、人を意のままに操ることができる。
彼が「憎め」と言えば相手は他者を憎むようになり、「逝け」と言えば安らかに逝き、「息を止めろ」と言えば相手は窒息して死ぬ。
口笛を陽気に吹きながら平然と殺戮を行い、世界を支配するために行動する悪の鑑。
演じるマシュー・マコノヒーの怪演により、どす黒いながらもユーモアがあり、見ていて楽しい魅力に溢れたキャラクターになっていました。
有り体に言えば、完全なる中二病患者ですね(爆)。見た目も黒ずくめだし。ロングコート着てるし。
純粋すぎる悪であるが故に、その魅力は凄まじいもので、筆者にとってもお気に入りのキャラクターとなりました。
たぶん中学二年生の頃にこの映画が公開されていたとしたら、筆者も純粋に影響を受け、クラスメイトに突然「息を止めろ」と囁いて「は?」って顔をされていたことでしょう。
もし貴方の知人が近日中に、急に黒いロングコートを着出したり、口笛を吹きながら陽気な態度を取り出したり、突然「息を止めろ」とか命令したりしてきたら、それはきっとこの人のせいで間違いないでしょう。
- ガンスリンガー——ローランド
レミントンのカスタム(らしい)のような見た目のリボルバーをスタイリッシュに操る屈強なガンマン。
多感な時期の子供に見せてはいけないキャラクターその2。
様々な世界を護るダーク・タワーを守護する存在、ガンスリンガーの最後の末裔。
ちなみに、劇中では彼はアーサー王の子孫で、彼が使う銃もアーサー王が使った聖剣エクスカリバーから作られた物であるとのこと。
自身の過去に捉われながら生きていたが、主人公の少年ジェイクと出会い、一緒に旅を続けていく中で徐々に自分の使命を取り戻し、世界を護るために戦うことを決意する。
屈強で王道的な役柄を、パシフィック・リムやマイティ・ソーで有名なイドリス・エルバが好演していました。
この人もなかなかの中二病です。影がありながらも根は優しいキャラクターもさることながら、渋い声、いかつい体格、なにより、スタイリッシュすぎるリロードアクション、クールなガン捌き!
指で押し出して瞬時に弾を込めたり、
落下してきた弾倉をそのままシリンダーに装填して即射撃に移行したり
真似したがってリボルバータイプのモデルガンを買ってしまいたくなる衝動に駆られること請け合いです(゚∀゚)
しかもこの人もロングコートを着用。更に立派なヒゲまで。
もしも貴方の知人が近日中、まるで何者かへの復讐に燃えているような静かながらも激しい感情が秘められた言動を取ったり、ロングコートをバサァッて大袈裟にめくって銃を取り出すような仕草をしたりしたら、それはきっとこの人のせいで間違いないでしょう。
- 総評
全8部にも渡る長編小説である原作を見ていなかったからかもしれませんが、筆者としてはなかなか上手にまとめられたアクション映画だったのではないかと思います。
やや展開が早かったり、説明が不足してるのではと思うところもありましたが、概ねは満足かと。
やはり最大の見所は、先述の通りウォルターとローランドの二人。とにかくこの二人が魅力的で、最後まで世界観に浸ることができました。
あと、ローランドとジェイクのコンビも良いですね。二人にはずっと仲良く旅をしてほしいものです。
原作のどこまでを映画化したのか把握してないんですが、もしも続きがあるならぜひ見たいです……次はもっとローランドのガンアクションを多めでお願いします( ´∀`)
以上、今作の感想でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう。
最後に。
この映画でとても強く印象に残った台詞を。
——我は手で狙い定めぬ。手で狙う者、父親の顔を忘却せり。
I do not aim with my hand;
he who aims with his hand has forgotten the face of his father:
——我は目で狙い定める。
I aim with my eye.
——我は手で撃たぬ。手で撃つ者、父親の顔を忘却せり。
I do not shoot with my hand;
he who shoots with his hand has forgotten the face of his father:
——我は“気”で撃つ。
I shoot with my mind.
——我は銃で殺さぬ。銃で殺す者、父親の顔を忘却せり。
I do not kill with my gun;
he who kills with his gun has forgotten the face of his father:
——我は心で殺す。
I kill with my heart.
もしも貴方の知人が近日中、この台詞をぶつぶつと言い出したなら、それはきっとこの映画の影響と見て間違いないでしょう。
(ネタバレ有り)映画感想 其の19 『キングスマン: ゴールデン・サークル 原題:Kingsman: The Golden Circle』
どうも、バージルです。
皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願い致します。
さて、新しい年が始まってまだ間もない頃合いですが、本年最初の劇場観賞作品の感想を書いてきます。
今回観賞した映画はこちら↓
『キングスマン: ゴールデン・サークル 原題:Kingsman: The Golden Circle』
2014年に公開され、アクション映画界にある種の革命をもたらした傑作スパイアクションの続編。
筆者は前作の大ファンで、昨年の下旬にBDを見返してテンションをガン上げして、今作に臨みました。
しかし、期待に期待を膨らませて意気揚々と観に行った結果としては……う〜ん……?って感じでした(・ω・`)
- 初っ端からぶっ飛びアクションの連続。しかし……
映画が始まって2分も経たない内に、軽快な音楽とともに車の中で揉みくちゃな格闘戦が繰り広げられ、爽快なスタートダッシュを切ります。
出し惜しみしない思い切りのいい開幕には、正直テンションが秒でアガりました(広告引用)。
狭い車内で殴る蹴る攻める守る避けるが目まぐるしく展開される戦いは、もうとにかくはちゃめちゃで、キングスマンらしい荒唐無稽さが表れておりました。
前作の初々しさを感じさせない洗練されたスタイリッシュな立ち回りのエグジー、「逞しくなったなあ……」と何故か親目線で感心したり……♪( ´▽`) という感じで、掴みはとても良かったように感じます。
これは今作も期待できそうだぞ!と、ニッコリとしながら入り込み出した筆者。
しかしながら、物語が進むに連れ、段々と雲行きが怪しくなっていきました…:;(∩´﹏`∩);:
- 色んな要素が盛りだくさん!だけども完全に別物となってしまったキングスマン……
キングスマンと言えば、『頭のおかしい007』と呼んでもいいくらいに、いろんな要素を詰め込んだ映画となっていました。
今作もそれに負けじと、相当にいろんな要素がてんこ盛り状態の作品に仕上がっておりました。
・イカれまくったサイコレディ↓
この人かなりヤバい……( ´△`)
・キングスマン壊滅(1分くらいの間にパパッと皆殺しに遭います(・ω・`))
・新たな仲間「ステイツマン」の登場
イケメンタフガイのチャニング・テイタム演じる「テキーラ」。せっかくの配役がもったいない損な役回りに……
エージェント「ウィスキー」、ガンスピンしながらの銃撃とレーザー鞭がデタラメに強い凄腕カウボーイ。チャニング・テイタムの数倍目立ってた!!
・ハリーの復活
キングスマンと言えばこの人!なハリーは実は生きていた!しかしやはりどうしても無理矢理感が否めない……(ーー;)
・マーリンの犠牲
この人のせいでもう二度と『カントリー・ロード』を明るい気持ちで聴けなくなりました(悲しみの涙)
・壮絶な殲滅戦
冷血なポピーによって殺された仲間達、命の危機に晒された全ての人間の無念を晴らすため、エグジーとハリーは全力で敵に報復する!!
と、ここまで凄い詰め込まれていて楽しそうな雰囲気を醸し出しているのですが……
いや、まあ、楽しかったし、面白かったんですけど……
なんか、こう、“これじゃない”感がハンパなかったです(´・_・`)
上手くは言えないんですが、どうにも雑な感じが全編に渡って漂っていて……アクションシーンやハリーが登場するシーンなど、アガるところは本当にアガるのですが……ただノリに合わせて激しいアクションをかましているだけで、どうにも浮いていたように見えてしまって……
前作には、ぶっ飛んでいながらも“芯”のような物が軸にあって、だからこそ、笑っちゃうくらいのむちゃくちゃなアクションもカッコよくキマっていたように思っていました。
ですが今作は、それで何かを勘違いしてしまったのか、ただやたらめったらカッコつけているだけのような気がしてしまいました。
それはそれで見応えはありましたが、あのキングスマンの続編という意味で言わせてもらえれば、正直ガッカリしてしまいました。
(言い忘れてましたが)チャーリーの再登場はまだしも、予告でやたら推してるように見えてたステイツマンのテキーラが、まさかのほぼ氷漬けで寝てるだけの見せ場無しの扱いだったり、ハリーの復活の理由が超万能ゼリーのおかげだと判明して「それはズルいんじゃ……」ってなったり、マーリンが自身を犠牲にしてエグジーとハリーの手助けをする際に「カントリーロード」を歌う時の無理矢理感が凄かったり……
辻褄が合ってはいつつも、なんか適当に繋ぎ合わせた印象が拭えなくて、なんとも微妙な気分になりました。
前作があまりにクールでスマートな形に完成されていたため、期待値が高すぎたのかもしれませんね。
これは続編となる全ての映画に言えることですが、前作を超えるというのは本当に至難の技。今作はまさに、自分で自分のハードルを上げすぎてしまった結果だと言えますね……
映画って、本当に難しい!
- 総評
一言で言えば、楽しい映画でした。
ですが、前作とは別物でした。個人的には、前作の素晴らしさには敵わない作品だったと感じました。
もっと礼節のあるスマートな精神を期待していたが故、今回は肩透かしを食らったという他なかったです。
どうやらこの映画シリーズは、ステイツマンがメインのスピンオフ他、なんとあのドウェイン・ジョンソンを悪役とした三作目を計画しているらしいです。
本当にやるかどうかは不明ですが、もし実現するのなら、今度こそ我々の期待以上の最高の“紳士”を見せてもらいたいものです……!(´-ω-`)
それでは、ちょっと短いかもですが、この辺で。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
また次の作品で、お会いしましょう。