Vergilの独り言

語彙力の無さに定評のある、社会人兼どマイナーweb物書きオタクの独り言的な何か。映像作品の感想(とすら呼べるか怪しいもの)を不定期で投稿していきます

(ネタバレ無し)映画感想 其の18 『カンフー・ヨガ(原題:功夫瑜珈、Kung Fu Yoga)』

どうも、お久しぶりです、バージルです。

約一ヶ月ぶりの更新となります。

 

劇場作品を観に行く機会がなかなか無くて、少し滞っておりました……

まあなんだ、人間だもの、そういうこともあるさ(適当)

 

さて、おそらく2017年最後の劇場作品になるであろう快作アクション映画の感想を、早速垂れ流して行くとしましょう!(゚∀゚)

 

これです!↓

 

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『カンフー・ヨガ(原題:功夫瑜珈、Kung Fu Yoga)』

 

誰もが知っている世界的アクション・スター、ジャッキー・チェンが主演のアクション最新作。

 

はっきり言ってこれ、めちゃくちゃオモロイです。

 

  • いつものジャッキー節、全開!

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前作『スキップ・トレース』では、『ラッシュ・アワー』のようなバディ物で、アクションはもちろんですが捻りのある話で魅せようとする意気込みが感じられ、新しい一面を見せてきたと思わされましたが、今作はまさに「ジャッキーと言えばこれ!」といった感じのスタンダードな映画となっておりました。

 

スキップ・トレース』が新しいことへの挑戦なら、この『カンフー・ヨガ』は真骨頂をこれでもかと見せつける意思が込められたものになっていたかと。

 

筆者としては、ストーリーが凝ってる話ももちろん好きなんですが、やはりジャッキーの映画はこういう何も考えずにはちゃめちゃに楽しめるような作品の方が好きなので、今作はもう大好物でしたね♪( ´▽`)

 

  • 極寒の地での潜水からカーチェイス、果てはダンスまで、なんでもありのお祭りアクション!

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この映画、いろんなところではっちゃめっちゃにアクションが繰り広げられます。

 

まず冒頭から、石丸博也さんの声で史実が語られるのですが、そこのシーンで流れるフルCGの映像からして、凄い(語彙力)

三國無双も真っ青な滑らかなアクションに、のっけから引き込まれましたよ(´-ω-`)

 

その後も、テンポ良く進む話とともに、胃もたれしないくらいの量のアクションがたっぷりと盛り込まれ、終始意識を引きつけられっぱなしでした。

 

既に還暦を迎えているとは全く思えないジャッキーのカンフーアクション!本当に凄い!!前作で少し衰えているように見えたのは、単に作風に合わせて抑えていただけだったのだ!これがジャッキーの真の実力!世界に誇れるアクションスターの力は伊達ではなかった!

 

しかしこの映画の凄いのは、他の俳優さん達のアクションも相当にハイレベルであったところ。

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敵役の人↑もかなりキレのあるカンフーアクションをこなしておりました。

しかも吹き替えのCVが山路和弘!それだけで100点満点だ!(アクションとはなんの関係も無い要素)

 

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あとは、ジャッキー扮する主人公の親友の息子(長い)を演じていた方も、相当にキレッキレでしたね〜。よく回る回る。

ちなみにこのアーリフ・リーという方、パンフレットによるとシンガーソングライターなんだそうな……お前のようなアクションのできるシンガーソングライターがいるか!(CV神谷明)

しかしアジア系の歌手でアクションをこなせていた人と言えば既に『ニンジャ・アサシン』でRainがかなりのものを見せていたし、要は本人のポテンシャル次第なのかな…?職業はあんまり関係ないんですかね。

世の中には凄い人間がいっぱいいるもんだなあ(゚o゚;;

 

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↑この棒術アクションなんかはまさにジャッキーの真髄!『ドランクモンキー 酔拳』を思い出しました

 

ジャッキー映画特有の、街中を疾走するシーンや、一般市民に甚大な被害をもたらすはた迷惑この上ないカーチェイス、一対多数のカンフーアクションなど、派手で見映えする、そしてちょっと笑えてしまうようなコミカル要素も詰め込まれ、少しも飽きることなく楽しませてもらえました。

 

何年経っても人をこんなにも楽しませられる作品を作り続けられるジャッキー、やっぱり凄い!!

 

  • 総評

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あんまり中身にも触れずに、ただ感想をペラペラ言っているだけな感じになってしまいましたが(いつものことか)、『THE・ジャッキー』といった感じで本当に楽しい映画でした。

 

久々にジャッキー観たい、とか実は今まであんまりジャッキーの映画って観たことないんだよね……なんて迷ってるそこのあなたに、筆者はこの映画を強く推したい!

もちろん若い頃のジャッキーを観て楽しむのも全く問題無いしなにも間違いではないけども、時と経験を経てまた新境地に至った彼の今の魅力を、ぜひその目で見てもらえたら嬉しいな〜なんて、何から目線だって自分にツッコミを入れながらも思っております( ・∇・)

 

あとそれと、この映画、カンフー(中国)・ヨガ(インド)ってタイトルが付けられているくらいだし、予告編にも少し出てきてたので「もしかしたら……」と思ってたんですが、やっぱりインドのダンスのシーンはありましたねw しかもそこでか!って場面でw

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なんだか笑える感じになっていますが、むしろ一周回って微笑ましい感じになっているキレのあるダンスは必見です。ジャッキーすっごいノリノリで楽しそうだった(°▽°)

 

あと、まったく内容とは関係ないんですが、エンドロールの終わり際、何故か一分くらい完全に無音の状態が続いて「??」となってしまう場面がありました。マジで事故なんじゃないかと疑うくらいに静かな時間でした。

制作側の意図だとしたら、明らかなミスだと思うんですけどね……尺調整くらいはちゃんとしなさいよ( ゚д゚) こっちもなんか気恥ずかしくなってきちゃったでしょうが!

 

とまあ、よく分からないことを言ってしまいましたが、この辺で締めようかと。

年内はおそらくこれで更新は最後になるかな〜と思います。

もし何か新しく映画を観たらば、その感想を書こうかとは思いますが、もし来年になっていたら、まあそれはそれで(クソ雑)。

 

それでは、また次の作品でお会いしましょう!

(ネタバレ注意)映画感想 其の17 『ジャスティス・リーグ(原題:Justice League)』

どうも、バージルです。

 

実は、その16で取り上げた『ローガン・ラッキー』と同じ日に、もう一本映画を観に行っていて、この記事ではそちらの感想を書かせていただきます。

 

その作品が、こちら!

 

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ジャスティス・リーグ(原題:Justice League)』

 

マーベルコミックの実写映画のユニバース『MCU』と双璧を成すDCコミックスのユニバース『DCEU』の最新作となるヒーローチームの活躍を描いた映画。

 

劇場やテレビなどの媒体で何度もやっていた予告編で期待と興奮に胸を躍らせておりましたが、今作は見事それらに応えてくれる傑作となっていました。

 

この映画は、同じ世界観のヒーローが集結して巨悪と対決する作品となっています。

なんと言ってもメインとなるのは、そのチーム『ジャスティス・リーグ』のヒーロー達です。

なので、まずは彼らを一人一人紹介していきます。

 

トップバッターは、ジャスティス・リーグのリーダーにして資金源である、バットマン

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前作『バットマンvsスーパーマン』でスーパーマンと対決し、最終的に死なせてしまったことに責任を感じている、ゴッサムシティを守るヒーロー。

 

彼=ブルース・ウェインは能力的にはただの人間で、このチームの中で一番素の戦闘力が低いです。

それでも悪に立ち向かうことを恐れない高潔な精神と、ウェイン産業で築き上げた莫大な資産、執事アルフレッドの卓越したサポート、ハイテク兵器など、自分の立場を理解し、その上で持てる武器を利用してチームに貢献します。

資金的にはもちろん、精神的な面においてもジャスティス・リーグの支柱となっている皆のリーダーとして描かれています。

 

前作よりも活躍は多かったと思うし、ただの人間なりに奮闘する姿は素直にカッコよかったです。今までのバットマンよりもかなり共感というか応援できる存在だったんじゃないかと。

 

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筆者大好きワンダーウーマン! 今作でも! 尋常でなくカッコ良かったです!!!(大声)

前作の単独映画でも大変素晴らしいイケメンっぷりを見せてくれていましたが、今作でもやはりイケメンでした(語彙力)

序盤のテロ鎮圧シーンからもう筆者の心臓は射抜かれましたね……こんなカッコいいし美しい女性は他にはいない(確信) ガル・ガドットワンダーウーマンに起用した人間は天才か!!!

 

本編での活躍としても、バットマンと共にチームの中心となってメンバーと歩み、支え、戦う戦士でありました。

こんなカッコいい女性には、男女問わず誰でもついていきたくなりますなぁ……はぁ〜ワンダーウーマン最高(´Д` )

 

  • 「アクアなのは序盤だけ」——アクアマン

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このユニバースでは初登場となった新キャラ、アクアマン。

予告編の映像では、あんまり頭が良くなさそうなキャラクターとして描かれていましたが……

うん、本編でも賢くはなかったね(・・;)

武器は五つ又のスピアと怪力。後は、水中でほぼ無制限に活動できる(推測ですが)能力と、ロケットのように移動できる能力。

 

ぶっちゃけ、今作ではそこまでアクアマンらしさが演出されている場面がなく、なんとももったいない感じがしていました。水中戦も、序盤に少しあったくらいで終わってしまいましたし……

話の展開的に難しいってのは分かりますが、もうちょっと何かあっても良かったのでは?と思いました。ただの怪力フォーク男以上の見せ場を、次回に期待!

ちなみに、パンフレットによると彼のコスチュームは18キロあるんだそうな。ジェイソン・モモアリアルで怪力かよ……( ͡° ͜ʖ ͡°)

 

  • 「ほぼ機械」——サイボーグ

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こちらもDCEU初登場のキャラクター、サイボーグ(直球)。

 

元アメフトのスターであるビクター・ストーンは、IQ190の天才プレイヤーだったが、爆発事故により死亡。しかし彼の父親が後述するキューブの力によって蘇生させる。が、彼の体はほぼ機械となっており、その事によって彼は自分を怪物のように感じてしまい、苦悩するはめになる。

 

誕生の経緯が経緯だけに、結構シリアスなキャラクターですが、次第に仲間達と打ち解けていき、最後には下らないジョークで笑い合えるほど牙が抜けておりました。

 

不安な運命に見舞われ、孤独を貫こうとするも、父親の危機をきっかけにジャスティス・リーグに加入し、だんだんと心を開いていく様は、とても好みで良かったです。デザインもシンプルながらスタイリッシュでカッコいいですしね。

彼を直接スカウトしに行ったワンダーウーマンとの絡みをもっと見てみたかった気もする。

 

  • 「迸るほど速い」——フラッシュ

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アクアマン、サイボーグに続くDCEU初参戦のキャラクター、フラッシュ。

 

X-MENクイックシルバーのように、周りの時間が止まって見えるほどの高速移動ができる超人、

しかし、そんな全能の力とは反対に彼は戦闘経験がほぼ無く、あまり自分に自信がないちょっと頼りなげな青年として描かれています。

そんな彼が、他のメンバーが全力で敵と戦う姿を見て徐々に戦う覚悟を決め、成長していく姿は、我々一般人と同じ目線の人間であるように感じられ、とても感情移入できました。

やっぱ超スピード系の能力って、めちゃくちゃカッコいいですよね!! フラッシュは頻繁に能力描写があって、何度も興奮させてもらいました。

 

さて、これでメンバー全員を紹介……したことにはならず、実はもう一人いるんですね。

それはこの人——スーパーマンです!

 

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チラッと出ている予告編もあるため、予想できていた方もいたかと思いますが、そうです、彼もジャスティス・リーグの一員として、この映画に登場するのです。

 

「スーパーマン? (前作で)殺されたんじゃ……?」

「残念だったな、トリック(制作側の都合)だよ」

 

彼の復活に関して、原作通りだったのかは分かりませんが、正直賛否両論ある展開だったかとは思います。実際、前作BvSで散々「スーパーマンは神か悪魔か」みたいに言われてる感じだったのに、復活した彼を社会が非難したりする描写がなにもなかったのは違和感でしかありませんでしたからね……(´・_・`)

 

ただ、やはりスーパーマン含めた全員で最後の敵と戦うというビジョンが見られただけで、余は満足じゃ!って感じだったので、まあ良しとしています(適当)

 

  • 究極チームが一丸となって悪を倒す、勧善懲悪な物語

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ストーリーは至極単純で、太古の昔に三つの“キューブ”の力を使って世界を侵略してきたステッペンウフルという異星人が、再び地球にやってきて、アトランティス、アマゾン、そして人間の世界に隠されたキューブを集めようと行動を開始。

バットマン達がチームとして纏まろうといろいろしている間に、彼は全てのキューブを手に入れてしまい、世界を支配するべくキューブを融合させようとする。

それを阻止し、世界を救うべく、ジャスティス・リーグが戦いを挑む……といった感じの話。

 

頭を使わず、かと言って退屈では全くない爽快なストーリーは、前作ワンダーウーマンにも似たような分かりやすさであり、筆者がまさに大好物と言えるような仕上がりになっておりました。

 

もう思わず、見終わった後でかの有名なグルメ漫画孤独のグルメ』に出てきたあのセリフが出てきてしまいましたよ。

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  • 総評

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これは私的な意見ですが、この映画は間違いなく、DCEUが誇る傑作です!

 

内容に多少の粗さや整合性のなさはありますが、んなこたぁどうだっていい!こんなに個性的で魅力的なキャラクター達が一堂に会して悪い奴らを薙ぎ倒しまくる!そこになんの不満がある!否、無い!(反語)

 

“こういうの”が好きな人ならば、確実に大興奮間違いなしの映画だと確信を持って言えます。アベンジャーズより好きだという人もきっといるかと。

 

個人的には、ワンダーウーマンもそうですが、やはりキャラクター的にフラッシュを推していきたいですね〜!ドラマ版とは違う俳優らしいんですが、だからこそドラマ版とはまた違う、ドラマ版よりもさらに魅力的なキャラクターになっていくことを強く期待しております!

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ブルースがバットマンだと分かる、そして自分が超速の能力を持っていることを知られるこの場面がめっちゃかっこよかった……かわいカッコいいバリーが大好きでした( ^∀^)

 

それでは、まだまだ書きたいこともあるにはありますが、キリが無くなるから今回はこの辺で。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

また次の作品でお会いしましょう。

 

あ、あと、このブログの総閲覧数がなんと1000を超えました!皆様のおかげです!どうもありがとう!これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

(ネタバレ注意)映画感想 其の16 『ローガン・ラッキー(原題:Logan Lucky)』

どうも、バージルです。

 

今回は、劇場に行った映画の中では珍しいタイプの作品の感想を。

 

その映画はこちら↓

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ローガン・ラッキー(原題:Logan Lucky)』

 

かつて『オーシャンズ』シリーズで一世を風靡した、スティーブン・ソダーバーグ監督の最新作。

予告編であった、ダニエル・クレイグのハイテンションな笑顔が決になり、劇場まで足を運んでしまいました。

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(……007シリーズでクールにキメていたあの人はどこに……(・ω・`))

 

  • 田舎町で行われる、冴えない連中達による現金強奪

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先述した監督の代表作、『オーシャンズ』シリーズでも、何人かでチームを組んで目的の物(現金とか)を奪ったりする物語が描かれていましたが、この映画も実は大体内容はおんなじです。

 

しかしオーシャンズと決定的に違っているのは、メインとなる人物がみんな冴えない上に、舞台が田舎町である、ということです。

 

主人公のジミー・ローガン(演じるチャニング・ティタムの変貌っぷりには驚いた!)は、昔はアメフトのスターだったが膝を故障して引退。その後家庭を作るも最終的には離婚させられた上、就いていた炭鉱夫の職も膝の怪我が原因で失ってしまう。

おまけに弟のクライド・ローガン(演じるアダム・ドライヴァーは新スターウォーズシリーズのカイロ・レンが有名ですね)はイラク戦争に二度赴き、その中で左腕を失ってしまった。

『ローガン家の呪い』と揶揄される程不幸な目に遭い続けていた彼らは、いよいよ崖っぷちに立たされたことで一念発起し、大規模な現金強奪計画を立て、一発逆転を狙うのだった……

 

大筋はそんな感じ。

そしてここで重要となるのが、彼ら不幸な負け組が協力を求める、服役中の伝説の爆破師ジョー・バングの存在。

頼り甲斐はあるんだけどなんか危なっかしいベテランの銀行強盗犯を、ダニエル・クレイグが嬉々として演じていました。

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腕の筋肉が素晴らしい……

 

あと一人、家族であるメリー・ローガンも加えた四人は、大きなレース場の裏で行われている現金の流通の仕組みを利用し、一攫千金を企てていきます。

 

監督自身も仰っていたように、まさに「オーシャンズの従兄弟」みたいな内容の映画となっていました。

転落から成功を夢見て起死回生を狙って計画を練り実行する、王道を征く話の展開自体は非常に好きです。

 

  • もっと圧縮できたのでは?と疑問に感じたストーリー

しかし、筆者的にはこの映画、正直期待した程は惹かれませんでした。

 

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↑グミとか偽塩とかをビニール袋に詰めて簡易爆弾を作っているダニエル・クレイグ

 

というのも、会話が冗長であることが多く、その結果話のテンポが悪くなり、間延びしているように感じられてしまったからです。

最近はテンポがいいというか、パッパと駆け抜けていくような作品ばかり観ていた気がしていて、そのせいで感覚が麻痺ってるからかなとも思わなくもないのですが、個人的にはあまり相性が良くなかったです。

 

しかし、じっくり会話劇を楽しみたい、台詞や芝居を味わいたいという本格派な人には垂涎ものの映画だったんではないかと。

まあ筆者は所詮、にかわであったということですかな……(;ω;)

でもオーシャンズシリーズはめちゃくちゃ面白かったんだけどな〜。たまたま今回は合わなかったってだけなんだろうか。それとも、自分の感覚自体が変わってしまったんだろうか……

 

とにもかくにも、話自体は好みであったために、演出や画の撮り方などがどうにもあまり肌に合わず、イマイチな印象を抱いてしまった一作となってしまいました。

 

映画は出逢い、たまには、こういう巡り合わせもありますよね……(達観)

 

  • 総評

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先にも述べたように、この映画は会話劇や俳優の演技をじっくりどっぷり楽しみたいという方には堪らない作品になってるんじゃないかと思います。

また、犯罪映画として見てもきっちり作り込まれているので、そういったジャンルが好きな方にもおススメです。特に、オーシャンズみたいな感じのが好きな人は必見かと。

 

ただ、これも述べているように、テンポが悪いと感じてしまうような人には、ちょっと受け入れられないかも……とも思いました。

手堅く作られてはいますが、描写やストーリー、キャラクターなどから好みが分かれる感じの作品ではあると思いました。

実際どうでしょう、この記事を見ている人でこの作品をご覧になっている方は、どのような印象を持ったのでしょうか? 私、気になります!(ERTS)

 

それでは、今回はこの辺で。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

また次の作品でお会いしましょう。

(ネタバレ注意)映画感想 其の15 『GODZILLA 怪獣惑星』

どうも、バージルです。

我が街札幌では、いよいよ雪が降り積もり、本格的な冬の季節が到来してしまいました。

筆者は生まれも育ちも札幌の道産子なわけですが、どうにも寒いのと雪は苦手で……とにかく交通の面で不便なのと、寒くて全てのやる気が奪われるのが嫌なんですよ!(寒くなければやる気が出るとは言ってない)

なんて不満がありつつも、札幌の街に住んでる以上はそんな環境ともまた例年通り付き合っていかなければならないわけで……今からちょっと気落ちしている次第でございます(´Д` )

 

さて、いかにも世間話な前置きを挟んだところで、今回感想を上げるのはこの映画。

筆者が子供の頃から愛して止まない映画シリーズの最新作にして、初の劇場アニメーション作品となった、話題のこちら!

 

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GODZILLA 怪獣惑星』

 

日本人どころか世界でも知らない者はいない怪獣の王、ゴジラのフルCGアニメ映画

「え? アニメでゴジラやんの??」とか情報が出た当初は思いましたが、ゴジラ大好き人間である筆者が「観に行かない」という選択肢を取るわけもなく、当然の如く劇場に足を運びましたよ٩( 'ω' )و

 

  • 既存のゴジラ映画のどれとも一線を画す、本格SFアクション映画

ゴジラという存在、ないし今作で30作目になる映画について語り出すと、おそらく一日かかっても書ききれないし、指が腱鞘炎になってしまうこと必至なので、その辺についてはあっさり目に書かせていただきます^^;

 

まずこの映画を観て抱いた印象としては、『(これまでのゴジラとは違うという良い意味で)ゴジラではない』でした。

 

20世紀初頭、世界各地で“怪獣”が複数出現し、人類は未知かつ大きすぎる脅威に晒され、とてつもない被害を受けました。

ここで現在の遥か未来(2049年くらいだっけな?)に生きている主人公ハルオ(CV宮野真守)の語りで、その過去の詳細が語られていったのですが、まずこの段階で、熱い!

 

映像に登場していたやつだけでもカマキラス、ドゴラ、オルガ(!!)、名前だけの登場でしたがアンギラスラドンヘドラなどが現れていたようで、筆者はもうそれだけでL(’ω’)┘三└(’ω’)」シュッシュッと内心テンション上がってしまいましたね。

この辺の怪獣による世界襲撃の様子は、小説版で詳しく描かれているようです。

話を聞く限りそちらもかなり面白そうなんですが、いかんせん筆者は小説を読むというのがどうも苦手でしてね……時間もガッツリ取られるし……なのでいっそネタバレとか見て情報を仕入れるのもいいかなって……思わなくも、なかったり……(おい物書き)

 

そしてそんな怪獣達の後に出現し、これまでの連中が可愛く思えるほど強大で圧倒的な力で人類を絶滅寸前まで追い込んだ、破壊神と呼ぶに相応しい最強の怪獣。

 

それが、我らがゴジラであるのです。

 

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Twitter上でも、公開前には散々「おじいちゃん」とか言われてたこののほほ〜んとした顔と、レジェゴジよりも更にがっちりした体型を備えた今回のゴジラ

 

こいつ、こんな優しそうなツラしといて、人類10億人以上殺してます。

 

それまでに数々の怪獣と戦って疲弊していた人類にトドメを刺しにきたかのような、まさにラスボス的存在が彼というわけです。

核を2000発ぶち込むという倫理観も環境への配慮も捨てた全面攻撃にさえ余裕で耐え抜き、地球を練り歩いて人類を皆殺しにするように活動するゴジラによって、人類は滅びの道へと向かわされていました。

もう地球にいるのは危険だ!ということで、残された人間達は宇宙船に乗って別の星への移住を決行します。

 

実は怪獣が現れてから、地球には異星人が多数訪れており、彼らのおかげで人間の技術や知識もまた進化していたので、宇宙船を作るくらい訳なかったのです。

 

そんなわけで地球を出て行った主人公達でしたが、食糧を始めとした物資の不足が深刻化し、いろいろあって(適当)もう一度地球に戻って生活を取り戻すべきだ!という流れになります。

 

調べてみると、地球を出発してから(地球の時間で)約二万年が経過しており、さすがにもうゴジラも生きてはいないだろうと、船内では結論が出ました。

人間が生活できる環境がまだ保たれてあるのかの確認も含め、無人偵察機を地球に射出。とりあえずまだ人間は活動できそうだ……というところで、音声から轟く唸り声が……!同時に偵察機の画面がロストしてしまいます。

そう、二万年経ってもまだ、ゴジラは存在していた。

戻ってきてしまった以上、もうゴジラと戦うしかないという事になり、主人公達は彼を殺すために作戦を立てます。

 

ここからの科学的な考察、推察、それを踏まえての戦略の考案などは、個人的にはとても見応えがありましたね。

これまでのゴジラ映画よりもさらに深い視点で、かつきっちりとしたSF的観点でゴジラという存在を紐解き、それにどう対処するかということが話し合われていて、非常に興味深かったです。

 

簡単に言うと、今回のゴジラは体が金属のような物質でできていて、それは電磁パルスのような物を発している。さらに体内に電磁場場発声器官のような物があって、それによって所謂ATフィールドのようなものを体の周囲に展開できる能力を備えている。

しかしそのバリアは、全面が一様の出力であるわけではなく、僅かに守りが薄くなっている箇所が存在し、そこを見つけ出して集中砲火で破壊、部位が再生する前に体内に特殊な装置を発射し、電磁バリアを無力化し、その後で本体を抹殺する——

 

このように、今回のゴジラ映画は完全なるSF映画仕立ての作品となっておりました。

筆者はSF映画大好きなのですんなり入り込めましたが、まあ不満点もあります^^;

 

宇宙人の存在や斬新なゴジラなどSF的な設定には文句無いですが、前半から中盤くらいまでの展開などが少し雑と言いますか……どうもあっさりしすぎている気がしたんですよね。

 

一番「もったいないな」と思ったのは、先述したゴジラ抹殺作戦に際し最低限必要な人員が600人ということで、船に残っている人間や異星人を含めた人型種族4000人の中からそんな人数を「死ぬ前提」である危険な任務に送り出せるか!と、上層部の人間は主人公ハルオ大尉の作戦に反対します。ごもっともです。

なので、ここから「馬鹿げているのは分かっているが、それでも戦わなきゃいけないんだ!頼むよだんな!」となり、次に有志者を募る際に「これは命を捨てに行くような危険な任務だ。でもどうか、力を貸して欲しい。人類の尊厳を取り戻すために」みたいな心震わされるような展開が待っているんだと、筆者は素人目ながらに予想していました。

 

はい、次のカットではいきなり600人が出撃していました(爆)

 

いや、もっとこうさぁ、死ぬのは怖いけど人類のためには戦わなきゃいけないっていう兵士の葛藤とか想いとかさあ、描けたんじゃないの……?  深掘りしすぎないようにって言っても、あれはないでしょうよ……思わず首を傾げましたよあの流れは。

小説版ならもっと違ってたのかもしれないけど、とりあえず映画版のあの流れは大きく減点でしたね……(・ω・`)

 

しかし!そんなマイナス点も、地球に戻ってきたくらいから一気にプラスへと変わっていきました!!!(チョロい)

 

地球に降り立ちゴジラを探そうと準備を整えていた人間達に早速ゴジラが……!

とはならず、まずはこんな奴ら↓が彼らをお出迎えしてきました。

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セルヴァムと呼ばれるこいつらは、体が金属のような物質でできており、ゴジラから発生した亜種のような存在であることが後に判明します。

動きが早く分かりづらいですが、羽を持ったトカゲみたいな見た目です。

凶暴で攻撃性が高く、人間を見つけると容赦なく襲いかかってくるような化け物ですが、攻撃能力は体当たりや噛みつきなど原始的なものしかなく、人間が持つ重火器で始末できる耐久力しか持ち合わせていないため、単体で見ると大したことはないです。

しかしこいつらの厄介なところは、群れを成しているというところです。

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ガメラのギャオスを彷彿とさせる襲撃シーンは、スピード感があって非常に迫力がありました。

小型だけど大量に襲いかかってくる生物って、どんな媒体でもやっぱり最悪の存在ですよね……ゲームなんかに出てきたら一番イライラさせられそうなタイプですw

 

こいつらの奇襲によって到着早々大きな被害を受け、人間達は当初の目的「ゴジラ討伐」を諦めて母船に帰る判断を強いられるハメになります。いや、結局帰るにしても倒すにしてもやることさほど変わんないからじゃあ倒そうよって、CV櫻井孝宏の異星人が言うんですけどね(゚∀゚)

 

そしてすぐにゴジラを発見するのですが、やはりそこは怪獣の王、自分の亜種のような存在であるセルヴァムなんかとは比較にならない強さでした。

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砲弾などの通常攻撃なんかではビクともせず、逆に向こうは超高圧縮ビームのような熱戦で撃ち抜くようにこちらを攻撃し、次々と仲間の命を奪っていきます。

 

シン・ゴジラゴジラは「降りかかる火の粉は払う」ような感じでしたが、こちらは明確に「人間殺す」という意志を持っているかのように行動しているので、もうひたすら怖いです。圧倒的絶望を感じさせてくれます。

 

シンよりも“敵”として立ちはだかる存在のゴジラを描いていたのは、初代やシンなどをリスペクトしていた感じがあって良かったです。人類側が一致団結して戦うという様子も、熱くなりましたし。

 

多大な犠牲を払いつつも、当初の作戦を実行に移し、弱点と判明した背びれを破壊し、再生する前に体内に特殊な装置を打ち込み、結果体内の機関が暴走し、ゴジラは粉々に吹き飛ばされます。

 

やったね人類大勝利ー!(おいやめろ)と、多くの兵士は喜んでいましたが、ハルオや科学者(CV杉田智和)は冷静に事態を見極め、まだ他にもゴジラはいると結論づけました、

 

そんな彼らの期待(?)に応えるかのように、前方にあった山が崩れ、中からまたゴジラが!!

 

その体長、なんと300メートル長!体重は10万トン越え!でかぁあああい!!説明不要!!!

 

実はさっき倒したゴジラは二万年前に見たゴジラと同一の個体ではなく、「その時と同じくらいのサイズに成長しただけのゴジラ細胞分裂体」だったのです。

本来のゴジラは二万年をまっとうに生き延び、まっとうに成長し、ここまでの巨大さを手に入れた。

しかも攻撃性能も半端ではなく、急いで逃げようとする人間達を、口から放つ真空波と尻尾の一振りだけで壊滅させてしまいました。

 

まだ熱戦すら打ってないのに、この有様。

これまで力を合わせて、犠牲も出しながらも命がけで戦って、やっとのことで得たと思った勝利が、もはやなんの意味もなかったと思い知らされた、果てなき絶望。

 

こんなん!人類如きが!勝てるわけないやろ!

 

こんなにも絶望を味わわされた瞬間はそう多くありません。

こんな状況からどう反撃に向かうのか……想像もできないですが、これはもう期待するしかありません!( ^∀^)

 

  • 総評

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気がつけばすんごい長く書いてしまいましたが(汗)

 

ツッコミを入れようと思えばたくさんあるような気がするし、不満点も多少ありますが、本作は一SFアクション映画として、かなり上出来な作品になっていると思います。

アニメーションは(あくまでも個人的な意見なので無視してもらっていいですが)人の動きのカクつくような感じが筆者はどうにも好きになれず、そこは最後まで解消されませんでしたが、それ以外のCGの質やモーションのクオリティについては圧巻の一言でした。

「これが新時代のゴジラかぁ……」と、後半からの怒涛のバトルシーンは圧倒されてしまいました。

 

ゴジラが好きな人でも、SFが好きな人でも、アニメ映画が好きな人でも、どんな人でも楽しめるアクション映画だと思います。こんな見応えのあるアニメ映画を作れるとは、さすが日本のクリエイター陣だなと、シン・ゴジラに続いて「この国はまだまだやれる」と思わされた(あっちは実写ですが)傑作です。

しかも!この怪獣惑星は“第1章”ということで、残り二作が予定されています。

 

さらーに、エンドロール後の映像で、早くも第2章の情報が!!

それがこちら↓

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GODZILLA 決戦機動増殖都市』

 

え、なにこの圧倒的特異点感は(困惑)

Twitterなどでも既に公式で公開されており、次回は今作でもチラッと出てきていた“メカゴジラ”が登場するとのこと!てかもうキービジュアルにデカデカと映ってるし!

これはもう、我々ゴジラファンは今からワクワクせざるを得ませんな( ˘ω˘ )

 

ゴジラ誕生の経緯、彼を殺す解決策、メカゴジラとはなにか? そしてエンドロール後の映像で顔見せした褐色の少女の正体は?

まだまだ謎の多いアニゴジシリーズ、今後どのように紐解かれ、そして熱いドラマを見せてくれるのか、期待と興奮に満ち溢れている筆者でございます╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ

 

それでは、長くなってしまいましたが、今回はこの辺で。

ご一読いただき、ありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう。

(ネタバレ注意)映画感想 其の14 『IT イット “それ”が見えたら、終わり。(原題:IT:chapter one)』

どうも、バージルです。

 

今回もまた、一本公開中の映画を観に行って来ましたので感想を綴っていきますよ(・ω・`)

 

その作品はこちら

 

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『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』

 

予告編を観てとても気になってしまい、とうとう劇場に足を運んでしまった次第であります(´∀`)

 

結果的には、観に行って正解な良作でございましたよ!

 

  • ホラー<青春群像劇

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この映画、かの有名な小説家=スティーブン・キングの代表作の一つ『IT』を原作としており、映像化作品としては二作目となる物らしいです。

 

その過去に作られたTV版は観たことがなく、かつほとんど情報が無いままで鑑賞に至ったのですが、『全世界にトラウマを植え付けた衝撃作』みたいなことをやたらと強調していたのに反し、筆者はこの映画は『青春群像劇』の側面が核になっていると強く感じました。

 

確かに全体的にホラーのテイストが漂っているし、後述するペニーワイズの存在は間違いなく恐怖そのものなのですが、それ以上にメインとなる登場人物の少年達の友情と成長が色濃く描かれておりました。

だからと言ってホラーな面が薄かったかといえばそういうわけでもなく、(ところどころやりすぎて笑いが込み上がりそうになるくらいの)恐怖描写はきちんと盛り込まれており、総じてバランスが良かったかと思います。

 

  • いろんな意味で強烈すぎるキャラクター、ペニーワイズ

しかしなんと言っても、この作品は終始悪役として立ち回る謎の存在、“それ”=ペニーワイズ無しには語れません。

予告編の時から「うわぁすっごい」と思ってましたが、実際に見たらやはりそれ以上のインパクトを誇っておりました。

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↑これですよ、この顔!バットマンジョーカーと同じく、一度観たら忘れられないビジュアルですね^^;

 

ちなみに、“それ”を演じるビル・スカルスガルドの本来の素顔は、かなりイケメンです

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ウホッ、いい男♂

 

27年ごとに舞台となる街に現れ、子供を攫って貪り食う謎の怪物。おかげで彼が住み着いた街の殺人、失踪者の数は他の街の平均の六倍(!?)程になっているんだそうな。どこの杜王町だよ!

 

物語は、メイン主人公であるビルの弟が、一年前に突然雨の日に姿を消し、それから自分や他の子供の前にも現れるようになったペニーワイズの正体に迫っていき、やがて弟を始めとした行方不明事件の犯人が彼であることを突き止め、戦いを挑んでいくという流れで展開されます。

要するに、ガキんちょ軍団vsペニーワイズというわけです。

 

ペニーワイズは人間ではなく、最後まで妖怪のような存在として描かれます。都市伝説みたいに捉えるといいかもしれません。

人外らしく様々な特徴、特殊能力を持ってます。

どんな場所にでも現れる、どんな攻撃を受けてもすぐに再生する、鋭い歯がびっしり生えた口で獲物を喰い千切る(これでビルの弟の腕をもぎ取りました)、相手に幻覚を見せる、そして極め付けは、相手が最も恐怖を抱いている存在の姿に変化することができるというものです。なんて性格の悪い能力なんだ……!と見てて思いました( ゚д゚)

 

また彼は、恐怖を抱く人間の味が好物であるため、能力を活用してあの手この手で子供達を驚かせようとします。

それがこの映画のホラー要素としての醍醐味の一つだと思うのですが、これがまた強烈で……

一歩間違えれば完全にギャグですよあれw つーか筆者は、予告編の最後にもあった、水浸しの地下室でテンション上げながら迫ってくるあのシーンで、ちょっと顔がにやけてしまいました(゚∀゚)

 

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テwンwシwョwンw上wがwっwてw来wたw

 

ホラーとギャグが紙一重である難しさを改めて感じました( ͡° ͜ʖ ͡°)

まあその辺はともかくとして、ユーモアがあり一見陽気で無邪気そうな言動と、それとは正反対な残忍さを併せ持ち、恐怖の象徴として描かれたキャラクター性は、分かりやすく鮮烈で魅力的に映りました。

 

プラス、この物語においてただ子供を誘拐して食うだけの怪物以外の意味も持たせたところが、とても良かったと思います。

 

  • 力を合わせ、恐怖を乗り越え、成長する、王道展開に燃える

ペニーワイズについてもう一つ言うことがありました。

それは、大人にはその姿、及び彼が見せる幻等の力は、大人には認識できない、ということ。

 

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そのためこの映画の主役となる子供達は、自分達の力だけで彼と戦わなければならないハメになります。

そしてこれが他の凡庸な作品と違っていると感じたところなのですが、この映画には協力してくれるような大人は一人も出て来ません。ばかりか、出てくるのは皆ロクでもないやつらばかりです。故に子供達は結束を迫られ、だからこそ強い力を発揮して大きな恐怖に立ち向かうことができたのです。

 

加えて彼らは、皆何かしらの問題を抱えた子供ばかり。

親に虐待されていたり、いじめられていたり、両親が死んでいたり、病気を患っていたりと……

同じような境遇を持つ彼らは、惹かれ合うように集まり、『ルーザーズ・クラブ(負け犬集団)』というチームを作って共に行動していきます。いろんなところで言われていますが、かの『グーニーズ』みたいな雰囲気を感じました。

 

そして、最初はペニーワイズのびっくりアクションに恐怖していたものの、段々と仲間のおかげで勇気を持って戦うことを選ぶようになり、ついには自分の問題やトラウマとも真っ向から戦えるようになっていきました。

恐怖するものに化けられる能力がある意味好都合となり、彼らは心身共に強くなっていき、恐怖を乗り越えることができました。

 

最後の井戸の底での決戦シーンでは、恐怖を完全に踏み越えたクラブの面々によってペニーワイズはボコボコにされ、初めて人間に対して『恐怖』を感じ、消滅していきました。

 

このペニーワイズという恐怖と戦い、乗り越えて強くなり、最後には勝利するという流れは、実に王道で熱くなるもので、筆者はとても好感が持てました。

予告からは想像できないような内容で、いい意味で裏切られた感じでした。やはり仲間や友達って、良いものですね……(安直なまとめ)

 

  • 総評

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ホラー要素ももちろんありますが、一番は少年達の熱い友情ドラマ。

筆者はそこに魅力を感じましたし、たぶんこの映画を観た人の多くも同じように感じたのではないでしょうか。

 

ペニーワイズというキャラクターの強烈さ、怖さ、そして熱い物語、ITが実はこういうテイストの話だったんだと知れて、嬉しかったですね。

 

あ、あと一つ驚いたことが。

それは物語の最後、場面が暗転してから出てきた文字です。

 

「IT パート1 終」

え、この映画、続くの!!?(°_°)

 

まあ原作が子供編と大人編とで分かれている作品らしいので、映画も同じように分けてやるつもりなのでしょう。

ファンには当然の知識だったのかもしれませんが、なにも知らずに観にきた筆者は驚いてしまいましたσ^_^;

次がいつになるのかはわかりませんが、とりあえず続きもちゃんと観にいきたいです!また熱い物語が見られることを期待しております。

 

それでは、このへんで。

ここまで見ていただき、ありがとうございました。

また次の作品でお会いしましょう。

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>バイバ〜イ

(ネタバレ注意)映画感想 其の13 『Thor: Ragnarok(邦題:マイティ・ソー バトルロイヤル)』

どうも、バージルです。

 

このブログで取り上げる作品も、ついに13作目。

しかし今回観てきた作品は、13という数字の不吉さを粉々に粉砕するようなパワフルさを持った快作でありました。

それがこちら↓

 

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『Thor: Ragnarok(邦題:マイティ・ソー バトルロイヤル)』

 

え?なんでいつもみたいな邦題(原題)の形式にしないのかって?

邦題があまりにもクソ過ぎるからだよ!!!(憤怒)

映画観たなら絶対原題そのまま日本語にするだけでええって分かるやろ!なんでバトルロイヤルなんだよ馬鹿かよ!バトルロイヤル要素なんて途中のほんの数十分だけだっただろうがっ!!邦題決めたやつほんとに映画観たんか??センス無いのは今に始まった話じゃねえけど限度があるだろ!いい加減にしろ!( ゚д゚)、ペッ

 

……ふう。

すみません。日本側の広告班のあまりの不甲斐なさに怒りが爆発してしまいましたm(__)m

 

しかしながら、そんなダッサい邦題とは裏腹に、映画の内容は筋肉満点でとても楽しいものとなっておりました。

 

  • 戦いと笑いが盛りだくさんの、肉密度300%の神話

マイティ・ソーが主役の単独シリーズはこれで三作目であり、その作風と言えば、比較的シリアスで重い空気とストーリーが特徴でありました。

ところが今作は一転、本筋は変わらず真面目でありながらも、コミカルなシーンやセリフを多く盛り込み、明るさや爽やかさを取り入れたテイストに仕上がっておりました。

 

たくさん笑いどころが散りばめられていたので、シリアスなシーンがあっても空気が重くなりすぎずに展開が進んでいき、とても見やすくなっていたのではないかと思います。

個人的には、かつてハルクにボコられたロキが闘技場で再び彼の姿を見た時、めっちゃ恐怖で顔を引きつらせていたのに、ソーがあの時と全く同じやり方(アベンジャーズのあの名シーン)で痛めつけられていたのを見て「思い知ったか!ざまあみろ!」ってはしゃいでるところが笑えました。

「ああ、こういう小物臭いところがやっぱロキだよなあ」って思っちゃって(´ω`)

 

  • ムジョルニアを失ったが、新たな力と仲間を得たソー

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↑これまでのロン毛をスタン・リーに切られ、短髪になったソー。イケメンはどんな格好になってもイケメン、はっきりわかんだね

 

今回ソーは、物語序盤で父オーディンの最初の子供であり実の姉となる死神ヘラの手により、長年の相棒であったハンマー:ムジョルニアをあっさりと粉微塵にされてしまいます。

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↑死神という呼称がぴったりなダークな美しさは凄かった……!

 

最大の武器であったムジョルニアを失い、戦闘力が激減した状態でありつつも、ソーは“ラグナロク”を止めるために奮闘し、その中でリベンジャーズというチームを結成。そして終盤においてヘラに右目を切り裂かれ絶体絶命の状況に陥ったところで、意識の中でオーディンと対話したことで力が覚醒。父親と同じく雷を操る能力を手にします。

 

これまでマイティ・ソーという作品の中でも象徴的な存在となっていたムジョルニアが片手で壊される展開は、予告編からかなり話題となっていましたが、本編の中でもやはり衝撃的なシーンでしたね。

しかし、それに代わる雷を操る能力を得たのは良いんだけども、攻撃性能が上がった反面、空を飛んだり相手の体に置いて動きを封じるなどといぅた小回りの効く絡め手ができなくなったのはやはり痛い……この先の更なる成長具合にもよりますが、現状だとちょっと弱体化した感が否めないですね。

また新しい武器をゲットするとかしないで今後活躍することができるのか、見ものですね(謎の上から目線)

 

  • 神さえ物ともしない緑の巨人の物語

今作はソーの名前がタイトルにありますが、実はハルクの物語でもあります。

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武装したハルク。むしろ邪魔なのでは……と思わずにはいられなかった。

 

アベンジャーズ エイジオブウルトロン』のラストでどこかに飛び去って行ったハルクは、辺境の惑星サカールに辿り着き、独裁者のグランドマスターに拾われて、以来闘技場で彼に娯楽として戦わされ、絶対王者として君臨していました。しかも満更でもない様子で、闘士としての生活をそれなりに楽しんでいる様子でした(^^;;

 

ハルクとして二年以上も戦い続けてきていた彼は、ひょんなことからソーと戦わされることになり、割とガチなバトルを繰り広げることになります。

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最初は武器を使った殺陣を見せていましたが、お互いすぐにポイして肉弾戦に発展します。

これがもう凄い。ハルクvs神なんだから当たり前なんだけど、迫力が尋常じゃない。ハルクの巨体が吹っ飛ぶ、壁が崩れる、ソーが吹っ飛んで地面が抉れる……

『インクレディブルハルク』のハルクvsアボミネーション戦を彷彿とさせるような勢いのある戦闘シーンは間違いなく見所でありました。

 

しかしなによりも今作で驚いたのは、ハルクめっちゃ喋る!!!(驚愕)

何故かカタコトチックではありますが、普通に意思疎通できる程度には言葉を発しておりました。

これまでほぼ獣のように吠えるくらいしか声を上げていなかったのに、急にどうしたんだお前……(・・?) サカールに来てお勉強でもしたのかな……?

ただの凶暴な獣でしかなかったハルクから、人間の面が見える描写が激増し、よりキャラクター性が深まったのではないかと。一気に面白キャラ、ないし萌えキャラ感が加速し、新たなファン層も獲得したんではないかと。

 

ただ、ブルース博士、なんかずっとハルクに人格を封じ込められてて可哀想だったね……次はもう少し出番あるといいね……(´Д` )

 

  • 安定の、そして至高のロキ

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もうお前、なんなんだよお前……好きすぎるかよ……(あまりの尊さに顔を押さえて蹲る)

 

今作のメインキャラは間違いなくソーとハルクの二人なのですが、ソーの一作目から通して登場しているいたずらの神:ロキも、相変わらず主役を食いかねないほど良いキャラをしておりました。

 

小物臭くて、ずる賢くて、すぐ相手を裏切って、でも何故か憎めない。

一筋縄ではいかないキャラクター性は本作でも健在で、ただの悪役には留まらない魅力を更に高めていました。

いろいろ悪いことはやるんだけども、やっぱなんだかんだ兄上のこと大好きなんやなって……最後橋の上でアスガルドの民のために戦う姿は、紛れもなくオーディンの息子でありました。

 

ソーとハルク、ボスキャラであるヘラだけでなく、ロキも大変輝いておりました。

 

  • 総評

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毎度毎度、伝えたいことが多くあるはずなのに上手くまとめられなくて申し訳ないんですが、この辺で締めようかと。

 

とにかくこの映画、頭を使わず分かりやすく笑顔になって熱くなれる。そんな単純明快な仕上がりになっていました。

最近のMCU作品でここまで脳筋な物は珍しいんじゃないかな〜と思う程でした。

先述した通り、今までのソー作品とは違ってコメディ要素多目の作風なので、これまでの方が良かったと思う人もいるかもしれませんが、逆に分かりやすい爽快さを求めている方には堪らない作品であったかと思います。

 

あと、キャラクターの掘り下げにかなり注力していて、もっとソー達が好きになりましたね。ソー、ハルク、ロキらの掛け合いを、ずっと見ていられたら楽しそうだな〜

きっと観た人も、筆者と同じく脳味噌まで筋肉に染まっていた事でしょう(適当)

 

あ!言い忘れてたけど、新キャラのヴァルキリーもめっちゃ勇ましくてカッコいいぞ!(戦う女大好きおじさん並の感想)

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さて、なんとも雑な独り言でしたが、この辺で。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう。

(ネタバレ注意)映画感想 其の12 『アトミック・ブロンド(原題:Atomic Blonde)』

どうも、バージルです。

 

久しぶりの更新となります。

この空いた期間で、筆者はバッテリーが死んだスマホを無事iPhone8に換え、なんとか元の生活(?)に戻ってゆったりと過ごしておりました。

本当は先週観に行った劇場版の「Fate Heavens Feel 第一章」の感想も書こうかとも思ったのですが、なんというか、言葉があまりにもまとまらなくて……衝撃的すぎて……

なのであちらは、最後の章まで観終わってからまとめて書こうかと思います。FGOに出てきてて愛着があるキャラもたくさんいるから、たっぷり書きたいしね。

 

そんなわけで、久しぶりの更新で取り上げていく映画は、こちらとなります。

 

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アトミック・ブロンド(原題:Atomic Blonde)』

 

ベルリンの壁崩壊が近づいたベルリンを舞台として、最強の女スパイの活躍を描いたサスペンス・スリラー・アクション映画。

 

いやはや、これはまた、とんでもない映画を叩きつけられてしまいました。

あ、言うまでもなく良い意味で、ですよ?笑

 

この映画の撮影のために三ヶ月程も過酷なトレーニングに取り組んだという、主人公の女スパイ——ロレーン・ブロートンを演じたシャーリーズ・セロン

彼女は以前にも「イーオン・フラックス」というSFアクション映画でキレのあるアクションを披露していましたが、今作ではそれを遥かに凌駕する腕前と、生々しく激しいハードな肉弾戦を、まざまざしく観客である我々に見せつけてくれました。

 

「こんなド美人なのに顔がこんなに……」と思わずにはいられない程顔に痣や血や傷が付いていたりして、筆者は素直に「めっちゃ体張ってんなぁ……」と賞賛と尊敬の念を抱きました。

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体というか、顔ですね、一番張ってるのは。

 

 

とにかくそれくらい、目に見えて分かるほど彼女が本気でこの映画、役に取り組んでいるのは一目瞭然でした。

この映画の一番の魅力は彼女の一切手抜きの無い本気のアクション、そして彼女自身の美しさであると言っても過言ではないでしょう。

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煙草が似合うシャーリーズ・セロン姉貴かっこよすぎ

 

こんな綺麗な女性がむさいオッさんどもを素手で銃で素手で皆殺しにしていくのだから、もう“戦う女”好きな筆者としては堪らなかったです。性癖に激しく突き刺さって興奮が止まらなかったです。

 

終始クールな態度で、だけどハードで容赦のないアクションを見せるシャーリーズ・セロンのガチアクションに惚れ惚れ致しました(´-ω-`)

個人的なMCUブラックウィドウ、DCEUのワンダーウーマンと並んだ、『カッコいい戦う女』の代表格の一人となりました。

 

また、余談ですが、この作品には彼女と別の女スパイとの濃厚な百合ックスシーンがございます(小声)(しかも相手はキングスマンでブレイクしたソフィア・ブテラ)

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もうほんとガチです。ガチ百合です。裸で絡み合います(小声)

そういうのが好きな方はぜひ!ぜひアトミック・ブロンドをお願いします!!(大声)

 

  • アクションだけではない、作り込まれたスパイ映画

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シャーリーズ・セロンの美貌、アクションのクオリティが目玉と言える本作ですが、実はストーリーの方もかなりしっかり作られています。

 

“二重スパイは誰?”、“こいつは味方なのか? 敵なのか?”など、気になる要素をポンポンとばら撒き、それをキッチリ回収していく展開は、終始緊張感と予想を途切れさせずに集中させる、巧みなものだと筆者は感じました。

 

正直、「MI6の二重スパイ=ミッチェル」の正体がパーシヴァルであったことは、そんなに難しくなく予想できたかなと思いましたけどね。

予想というか、もう途中から種明かししとるやんって感じだったから、たぶん多くの人が同じだったと思うんですが^^;

 

それでも最後、実は主人公のロレーンがCIAの三重スパイだった、というオチには“そのパターンの奴かー!”と膝を叩きたくなるような気持ちになりました。

 

ただの凡庸なB級アクションに留まらせない、良く練られたシナリオが、この映画を一級品の傑作に仕立て上げたのだと思います。

 

  • 総評

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綺麗!エロい!強い!痛い!カッコいい!ヤバい!

 

貧相な言葉でまとめると、そんな感じの映画です(クソ雑)。

 

しかし先述したように、シナリオは全く薄くなく、頭からケツまでどっぷり漬かれるスパイ映画となっておりますので、総合的に相当満足できる作品であるかと思います。

が、登場人物が多い上、時間軸がやや複雑で情報量も多めと、キッチリ集中していないと置いてけぼりになるような濃い映画でもあります。

筆者も、白状すると一回観ただけで100%理解することはできず、アクションなどのビジュアル面全般とおおよその話の内容を楽しんだという感じでした。

 

BDが発売されたら、軽く作品の情報を頭に入れ直した上でもう一度しっかり見直してみたいところですね。

きっと同じような感じだった人も多いのでは?(決めつけ) なので、筆者と同じように、BDが発売されたら、みんなで買って見直しましょう!(気の早いダイマ)

 

 

それでは、久々な癖に随分と雑な感想になってしまいましたが、なんだか眠くもなってきたし疲れてきたのでこの辺で。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう。