Vergilの独り言

語彙力の無さに定評のある、社会人兼どマイナーweb物書きオタクの独り言的な何か。映像作品の感想(とすら呼べるか怪しいもの)を不定期で投稿していきます

(ネタバレ注意)映画感想 其の1 『トランスフォーマー/最後の騎士王(原題:Transformers: The Last Knight)』

どうも、バージルです。

 

ブログを立ち上げて早速ですが、昨日8月5日に観賞した映画の感想を喋らせてもらおうと思います。

 

このクソどうでもいいなんの役にも立たない独り言に取り上げられる、記念すべき哀れな最初の犠牲者、その名は——

 

 

トランスフォーマー/最後の騎士王(原題:Transformers: The Last Knight)』

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みんな大好き映画界の破壊大帝——マイケル・ベイの監督作品、そのシリーズ第5弾です。

※あらすじなどは面倒なのでいちいち書きません。気になったら予告編観るなり公式サイトで見るなりなんなりしてください。以後もこのスタイルで行こうと思います

 

最初に断っておきますが、筆者はこの映画シリーズが大好きです。

三部作のBDBOXと4作目の『ロストエイジ』はちゃんと買って手元に置いてあるし、今作を観る前に前4作の復習はしたし、当日の直前にも前作『ロストエイジ』も観直したし、それくらいには気に入っている映画のシリーズです。

その事を念頭に置いた上で、以降の内容を読んでくださればと思います

 

 

  • シナリオ的にはシリーズ中最低、でも……

最新作である『最後の騎士王』、嘘偽りなく言って、シナリオ的にはシリーズ中最もゴミと呼べる作品でした。 

いや、それどころか普通の映画としても低レベルなクオリティと言えるかもしれません。

いや、マジでほんとに酷かった。監督本人が【失敗作】と認めた2作目『リベンジ』を超えたかもしれない程の酷さでした。実際、中盤〜終盤辺りかなり眠くなったし( ˘ω˘ )スヤァ……

 

超有名な大作だけあって観た人もたくさんいるわけで、既に同じようなことを言ってる人もたくさんいるかと思いますが、それでも筆者は思ったことを敢えて言葉にさせていただきます。

まず、詰め込みすぎ

比較になってしまいますが、例えばアメコミの映画シリーズの一つ、MCU(分からない人はggってね!)作品の中の『アベンジャーズ』や『シビルウォーキャプテンアメリカ』なんかも、要素や設定的にはかなりギッチギチに詰め込んだ作品かと思いますが、あちらはシナリオも設定も人物描写もアクション描写も、かなーり上手いこと構成して無理なく、そして一つ一つを鮮烈に描いていたので、紛れもない傑作となっておりました。

 

しかし今作はというと、無駄なシーンは多くて無駄に長いわいろいろ説明も足りないわ(前作からそうではあるんですが)後付けだらけの設定だわ笑えないギャグだわがてんこ盛り状態で、いろいろと酷い事になっていました。

 

この前観た『パワー・レンジャー』が“雑”とするなら、今作は“適当&冗長”に尽きると思います

 

マイケルさんはどうせ頭良くないんだから、これまでみたくもっとシンプルな物語にするべきだったのではと思わざるを得ません。

せっかく名作にできそうな要素はいっぱいだったのに、なんかもったいなかったなぁ(´・ω・`)

 

とにもかくにも、これまで無かった設定などを付け加えまくって風呂敷を広げ過ぎたおかげで、何が何だか分からないストーリーになってしまい、熱くなろうにもさっぱり乗り切れない、なんとも残念な仕上がりになっておりました。

筆者はシリーズの中では

・映画として観るなら1一択

・ロボットを愉しむAVとして観るなら4(ロストエイジ)

という評価を抱いていましたが、今作は正直リベンジと同レベル、あるいはそれ以下くらいの印象を持ってしまいました

 

特にロストエイジは、男の子が好きな要素しかないダイナボット初登場という事もあり、かなり好きな映画だったので、そこから来ていた5作目への期待を見事に裏切られた気持ちになりました。ほんとどうしてこうなったのか……コレガワカラナイ

 

しかし、前置きした通り、筆者はこの映画シリーズが大好きです。

この5作目も、間違いなく好きと言える作品です。その理由はと言うと……

 

  • 相変わらず性癖に溢れている!
今作でも相変わらず、マイケルベイのトランスフォーマーひいてはロボットに対する性癖が満ち満ちていました。
ロストエイジではあまり見られなくて残念だったカチャカチャした変身シーンもそれなりに復活していて、視覚効果的な意味での“らしさ”が、この作品で戻ったかなと思いました
そしてなんと言っても今回の目玉はこいつ——古代から存在するトランスフォーマー(意味不明)ガーディアンナイツ12騎(多すぎィ)が合体して誕生する人類の守護獣、『ドラゴンストーム』↓

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もうね、馬鹿かと。

こんなメカキングギドラ(違う)なんて出されたらお前、男の子が好きにならないわけないやん。ほんま世界一やマイケルベイ!(手の平クルッ)

正直筆者としては、こいつの存在だけで5000点あげたいくらいの気持ちです(映画自体は2点くらいだけどね)

出てくるのは冒頭と終盤の決戦時とかなり少ないんですが、もうひたすらにカッコ良いので全く問題無く脳味噌に焼きつきます。むしろそれしか(ry

後は、騎士の姿になったメガトロンも個人的には凄いカッコよかったですね↓

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特に、このマスクが「カシャンッ!」ってなるモーション!う〜ん、たまりませんね〜

たぶんライバルのオプティマスがやってるのを実は密かに憧れていて、ボディを新調するついでに自分にも取り入れてみたんでしょうね(適当)

しかし、前作でガルヴァトロンとして復活した後、何故こんな姿になったかについてはなんの説明も無かったですね……

これについては、ちょっとした考察を最後にしてみようと思いますので、ここでは割愛します。

 

そしてなにより、やっぱり我らが顔面破壊大帝『オプティマス・プライム』ですよ

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今作では、ロストエイジでも名前だけ出ていた創造主とかいうなんかちっこい女タコエイリアンに洗脳され、『ネメシスプライム』として主人公達を襲ってきます。予告でもそこを強調していましたし、知ってる方も多いことでしょう

 

しかしなんと、人類と地球を裏切って刃を向けてくるシーンは全然ありません!(え)

後半で味方同士で戦う展開にはなるんですが、長年の相棒バンブルビーの肉声によってあっさりと正気を取り戻してしまいます。

いや、確かに今まで喋らなかった友の声を聞いたら衝撃的かもしれないし、そういうオチでいいんだけど、もっとこうさあ、その前に味方同士なのに戦い合わなければならない悲劇みたいなドラマをがっつり見せても良かったんじゃないですかねえ……どうでもいいドラマ部分もっと削れば十分描けただろうに

ベッタベタではあるけど、やっぱり直球な王道ものは心に響きやすいし、読める展開でも盛り込んでみる価値はあったんじゃないのかな〜

シリーズ皆勤賞の二人の強い絆を深く表現できる機会だっただけに、なんかあっさり片付けられたのが、自分は割と不満でした

 

とまあ、そんなマイナス点なところもありましたが

 

オプティマスは今作でも安定のオプティマスでした

 

相変わらず強い強い。バトルもののラノベ主人公もドン引きするくらいの無双ぶりです。たぶん彼が人間に生まれていたら、シュワちゃんとスタローンとスティサムを同時に相手に立ち回れるくらいの戦闘力を秘めている事でしょう。

 

先述したドラゴンストームに対抗するように、敵勢力であるディセプティコン側にも、五体くらいのトランスフォーマーが合体する悪魔型の『インフェルノカス(名前にカスいらなくない?)』というのが出てくるんですが、オプティマスは無敵の強さでそいつ(正確にはそいつら)を瞬殺してしまいます。

その後彼は剣を構えながらこんなことを言います。

 

「私が誰だか忘れたのか? 私はオプティマス・プライムだ!」

 

自分の力に絶対の自信を持つ彼の誇りが見える勇ましい台詞。

前田慶次の遺した「虎は何故強いと思う?元々強いからよ!」に並ぶ名言ですね!(白目)

でも筆者は、この場面と台詞は素直にカッコ良いと思いました。これこそがヒーローだ!と言わしめんばかりの漢気あるものだと思いませんか?

前作ではティラノサウルス型のトランスフォーマー、『グリムロック』にライドしていたオプティマスさんですが↓

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今作では、先述のドラゴンストームにライドして、最終決戦の際に敵陣に飛び込んでいきます。

こういうシーンを一番良いところに持ってくるところが、この映画が性癖に溢れていると感じた最大の要因です。

監督は本当に最高の変態です(褒め言葉)

 

 

  •  総評

この映画のように(笑)随分と無駄に長くなってしまいましたが、そろそろまとめを。

最初に言った通り、最後の騎士王は、映画としては全然面白くないです

ですが、ロボットがアクションするのを楽しみたいという方には、相変わらず打ってつけの作品かと思います。

本気でシナリオを理解したいという方は、少なくとも二回は観た方がいいかも。展開が早くて整理しづらいと思うので(そこまでする価値があるかは甚だ疑問)

前作で「人間の味方をするのはこれっきりだ」と言ったけど、オプティマスさんはまだまだヒーローでいてくれる気満々みたいなので、まだ続きは作られる事でしょう

シリーズ最終章とか言ってますが、なんかその気になれば14本くらい続き作れるみたいなんで、気にしなくていい気がします(´ω`)

6作目は、もっと良い作品を作ってくれる事を心より期待します!

 

以上、『トランスフォーマー/最後の騎士王(原題:Transformers: The Last Knight)』の感想でした。

ご一読、ありがとうございました。

 

 

※以下、おまけ

ここからは、筆者が今作を見て思った考察を述べていきます。興味無い方は見なくても結構です。ネタバレあるしね

本文にもチラッと書きましたが、題材はこちら↓

 

  • ガルヴァトロンは如何にしてメガトロンになったのか?

前作「ロストエイジ」にて、KSIを利用してガルヴァトロンという形で復活したメガトロン。

それが何故、今作開始時点でいきなり本来のメガトロンとして復活していたのか?

 

なんの説明もなく突拍子も無さすぎたので、鑑賞中はただ混乱するだけでしたが、観終わって家に帰ってから落ち着いて考えてみると、「きっとこんな感じの経緯があったんじゃないか?」という一つの推察が浮かびました。

肝心のところが抜けているため(この時点で既にガバガバ)、正解ではないし、そもそもどっかで既に明かされているかもしれませんが、まだ答えを知らない頃のファンの勝手な妄想の一つとでも思って見てくださればと思います。

 

  • あの騎士風のボディは、クインテッサ人(創造主)が授けてくれた?

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たぶん、少し考えれば誰でも到達する結論かとは思いますが、単純にボディが変わった経緯としてはこういう事かと
一からオプティマスを創り上げることができたんだから、それくらいはできるでしょう(適当)
そして、筆者が何故メガトロンが彼女にイメチェンしてもらったかという考えに行き着いたかについては、一応ちゃんと理由はあります
 
オプティマスが創造主であるクインテッサ人に洗脳された時、なにやら顔の左半分に変なアザというか、跡みたいなのが出てましたよね?
メガトロンにも、似たようなものが顔の右半分に出ています
つまりは、メガトロンは彼女に洗脳される、もしくは服従する形でボディを新しくしてもらったと、そう考えたわけです
しかしあのメガトロンが、そう簡単に他人の下に着くとはあまり考えられません
なので、きっと二人の間にはこういう話があったんだと思います
 
ロストエイジで、部下として使っていたロックダウンが死に、創造主は有能な手駒を失って困っていた
→そんな時、(なんらかのきっかけで)地球でひそひそ動いていたガルヴァトロンを発見し、(なんらかの方法で)接触
→「肉体を人間の物ではなくお前に相応しい物にしてやろう」とかなんとか言って交渉し、それを条件に自分の元で働くように取引をした(顔の跡はその契約の証的な意味合い)
 
それならメガトロンが、物語開始時点で創造主と手を組んでいたというのも、多少は納得がいきませんかね?? どうでしょうか。
 
もし公式で既に明かされていたり、あるいは「こっちの方が正しいんじゃ?」という別の推論があったりしたら、ぜひコメントにでも書き込んでいただきたいです。
 
さて、これにて本当に終いです。
ふう、しかしiPhoneでブログ書くのは疲れますね……指が痛いε-(´∀`; )
 
次は来週観る『スパイダーマン:ホームカミング』の時に、また!ありがとうございました!