Vergilの独り言

語彙力の無さに定評のある、社会人兼どマイナーweb物書きオタクの独り言的な何か。映像作品の感想(とすら呼べるか怪しいもの)を不定期で投稿していきます

(ネタバレ注意)映画感想 其の13 『Thor: Ragnarok(邦題:マイティ・ソー バトルロイヤル)』

どうも、バージルです。

 

このブログで取り上げる作品も、ついに13作目。

しかし今回観てきた作品は、13という数字の不吉さを粉々に粉砕するようなパワフルさを持った快作でありました。

それがこちら↓

 

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『Thor: Ragnarok(邦題:マイティ・ソー バトルロイヤル)』

 

え?なんでいつもみたいな邦題(原題)の形式にしないのかって?

邦題があまりにもクソ過ぎるからだよ!!!(憤怒)

映画観たなら絶対原題そのまま日本語にするだけでええって分かるやろ!なんでバトルロイヤルなんだよ馬鹿かよ!バトルロイヤル要素なんて途中のほんの数十分だけだっただろうがっ!!邦題決めたやつほんとに映画観たんか??センス無いのは今に始まった話じゃねえけど限度があるだろ!いい加減にしろ!( ゚д゚)、ペッ

 

……ふう。

すみません。日本側の広告班のあまりの不甲斐なさに怒りが爆発してしまいましたm(__)m

 

しかしながら、そんなダッサい邦題とは裏腹に、映画の内容は筋肉満点でとても楽しいものとなっておりました。

 

  • 戦いと笑いが盛りだくさんの、肉密度300%の神話

マイティ・ソーが主役の単独シリーズはこれで三作目であり、その作風と言えば、比較的シリアスで重い空気とストーリーが特徴でありました。

ところが今作は一転、本筋は変わらず真面目でありながらも、コミカルなシーンやセリフを多く盛り込み、明るさや爽やかさを取り入れたテイストに仕上がっておりました。

 

たくさん笑いどころが散りばめられていたので、シリアスなシーンがあっても空気が重くなりすぎずに展開が進んでいき、とても見やすくなっていたのではないかと思います。

個人的には、かつてハルクにボコられたロキが闘技場で再び彼の姿を見た時、めっちゃ恐怖で顔を引きつらせていたのに、ソーがあの時と全く同じやり方(アベンジャーズのあの名シーン)で痛めつけられていたのを見て「思い知ったか!ざまあみろ!」ってはしゃいでるところが笑えました。

「ああ、こういう小物臭いところがやっぱロキだよなあ」って思っちゃって(´ω`)

 

  • ムジョルニアを失ったが、新たな力と仲間を得たソー

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↑これまでのロン毛をスタン・リーに切られ、短髪になったソー。イケメンはどんな格好になってもイケメン、はっきりわかんだね

 

今回ソーは、物語序盤で父オーディンの最初の子供であり実の姉となる死神ヘラの手により、長年の相棒であったハンマー:ムジョルニアをあっさりと粉微塵にされてしまいます。

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↑死神という呼称がぴったりなダークな美しさは凄かった……!

 

最大の武器であったムジョルニアを失い、戦闘力が激減した状態でありつつも、ソーは“ラグナロク”を止めるために奮闘し、その中でリベンジャーズというチームを結成。そして終盤においてヘラに右目を切り裂かれ絶体絶命の状況に陥ったところで、意識の中でオーディンと対話したことで力が覚醒。父親と同じく雷を操る能力を手にします。

 

これまでマイティ・ソーという作品の中でも象徴的な存在となっていたムジョルニアが片手で壊される展開は、予告編からかなり話題となっていましたが、本編の中でもやはり衝撃的なシーンでしたね。

しかし、それに代わる雷を操る能力を得たのは良いんだけども、攻撃性能が上がった反面、空を飛んだり相手の体に置いて動きを封じるなどといぅた小回りの効く絡め手ができなくなったのはやはり痛い……この先の更なる成長具合にもよりますが、現状だとちょっと弱体化した感が否めないですね。

また新しい武器をゲットするとかしないで今後活躍することができるのか、見ものですね(謎の上から目線)

 

  • 神さえ物ともしない緑の巨人の物語

今作はソーの名前がタイトルにありますが、実はハルクの物語でもあります。

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武装したハルク。むしろ邪魔なのでは……と思わずにはいられなかった。

 

アベンジャーズ エイジオブウルトロン』のラストでどこかに飛び去って行ったハルクは、辺境の惑星サカールに辿り着き、独裁者のグランドマスターに拾われて、以来闘技場で彼に娯楽として戦わされ、絶対王者として君臨していました。しかも満更でもない様子で、闘士としての生活をそれなりに楽しんでいる様子でした(^^;;

 

ハルクとして二年以上も戦い続けてきていた彼は、ひょんなことからソーと戦わされることになり、割とガチなバトルを繰り広げることになります。

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最初は武器を使った殺陣を見せていましたが、お互いすぐにポイして肉弾戦に発展します。

これがもう凄い。ハルクvs神なんだから当たり前なんだけど、迫力が尋常じゃない。ハルクの巨体が吹っ飛ぶ、壁が崩れる、ソーが吹っ飛んで地面が抉れる……

『インクレディブルハルク』のハルクvsアボミネーション戦を彷彿とさせるような勢いのある戦闘シーンは間違いなく見所でありました。

 

しかしなによりも今作で驚いたのは、ハルクめっちゃ喋る!!!(驚愕)

何故かカタコトチックではありますが、普通に意思疎通できる程度には言葉を発しておりました。

これまでほぼ獣のように吠えるくらいしか声を上げていなかったのに、急にどうしたんだお前……(・・?) サカールに来てお勉強でもしたのかな……?

ただの凶暴な獣でしかなかったハルクから、人間の面が見える描写が激増し、よりキャラクター性が深まったのではないかと。一気に面白キャラ、ないし萌えキャラ感が加速し、新たなファン層も獲得したんではないかと。

 

ただ、ブルース博士、なんかずっとハルクに人格を封じ込められてて可哀想だったね……次はもう少し出番あるといいね……(´Д` )

 

  • 安定の、そして至高のロキ

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もうお前、なんなんだよお前……好きすぎるかよ……(あまりの尊さに顔を押さえて蹲る)

 

今作のメインキャラは間違いなくソーとハルクの二人なのですが、ソーの一作目から通して登場しているいたずらの神:ロキも、相変わらず主役を食いかねないほど良いキャラをしておりました。

 

小物臭くて、ずる賢くて、すぐ相手を裏切って、でも何故か憎めない。

一筋縄ではいかないキャラクター性は本作でも健在で、ただの悪役には留まらない魅力を更に高めていました。

いろいろ悪いことはやるんだけども、やっぱなんだかんだ兄上のこと大好きなんやなって……最後橋の上でアスガルドの民のために戦う姿は、紛れもなくオーディンの息子でありました。

 

ソーとハルク、ボスキャラであるヘラだけでなく、ロキも大変輝いておりました。

 

  • 総評

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毎度毎度、伝えたいことが多くあるはずなのに上手くまとめられなくて申し訳ないんですが、この辺で締めようかと。

 

とにかくこの映画、頭を使わず分かりやすく笑顔になって熱くなれる。そんな単純明快な仕上がりになっていました。

最近のMCU作品でここまで脳筋な物は珍しいんじゃないかな〜と思う程でした。

先述した通り、今までのソー作品とは違ってコメディ要素多目の作風なので、これまでの方が良かったと思う人もいるかもしれませんが、逆に分かりやすい爽快さを求めている方には堪らない作品であったかと思います。

 

あと、キャラクターの掘り下げにかなり注力していて、もっとソー達が好きになりましたね。ソー、ハルク、ロキらの掛け合いを、ずっと見ていられたら楽しそうだな〜

きっと観た人も、筆者と同じく脳味噌まで筋肉に染まっていた事でしょう(適当)

 

あ!言い忘れてたけど、新キャラのヴァルキリーもめっちゃ勇ましくてカッコいいぞ!(戦う女大好きおじさん並の感想)

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さて、なんとも雑な独り言でしたが、この辺で。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう。