Vergilの独り言

語彙力の無さに定評のある、社会人兼どマイナーweb物書きオタクの独り言的な何か。映像作品の感想(とすら呼べるか怪しいもの)を不定期で投稿していきます

(ネタバレ注意)映画感想 其の16 『ローガン・ラッキー(原題:Logan Lucky)』

どうも、バージルです。

 

今回は、劇場に行った映画の中では珍しいタイプの作品の感想を。

 

その映画はこちら↓

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ローガン・ラッキー(原題:Logan Lucky)』

 

かつて『オーシャンズ』シリーズで一世を風靡した、スティーブン・ソダーバーグ監督の最新作。

予告編であった、ダニエル・クレイグのハイテンションな笑顔が決になり、劇場まで足を運んでしまいました。

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(……007シリーズでクールにキメていたあの人はどこに……(・ω・`))

 

  • 田舎町で行われる、冴えない連中達による現金強奪

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先述した監督の代表作、『オーシャンズ』シリーズでも、何人かでチームを組んで目的の物(現金とか)を奪ったりする物語が描かれていましたが、この映画も実は大体内容はおんなじです。

 

しかしオーシャンズと決定的に違っているのは、メインとなる人物がみんな冴えない上に、舞台が田舎町である、ということです。

 

主人公のジミー・ローガン(演じるチャニング・ティタムの変貌っぷりには驚いた!)は、昔はアメフトのスターだったが膝を故障して引退。その後家庭を作るも最終的には離婚させられた上、就いていた炭鉱夫の職も膝の怪我が原因で失ってしまう。

おまけに弟のクライド・ローガン(演じるアダム・ドライヴァーは新スターウォーズシリーズのカイロ・レンが有名ですね)はイラク戦争に二度赴き、その中で左腕を失ってしまった。

『ローガン家の呪い』と揶揄される程不幸な目に遭い続けていた彼らは、いよいよ崖っぷちに立たされたことで一念発起し、大規模な現金強奪計画を立て、一発逆転を狙うのだった……

 

大筋はそんな感じ。

そしてここで重要となるのが、彼ら不幸な負け組が協力を求める、服役中の伝説の爆破師ジョー・バングの存在。

頼り甲斐はあるんだけどなんか危なっかしいベテランの銀行強盗犯を、ダニエル・クレイグが嬉々として演じていました。

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腕の筋肉が素晴らしい……

 

あと一人、家族であるメリー・ローガンも加えた四人は、大きなレース場の裏で行われている現金の流通の仕組みを利用し、一攫千金を企てていきます。

 

監督自身も仰っていたように、まさに「オーシャンズの従兄弟」みたいな内容の映画となっていました。

転落から成功を夢見て起死回生を狙って計画を練り実行する、王道を征く話の展開自体は非常に好きです。

 

  • もっと圧縮できたのでは?と疑問に感じたストーリー

しかし、筆者的にはこの映画、正直期待した程は惹かれませんでした。

 

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↑グミとか偽塩とかをビニール袋に詰めて簡易爆弾を作っているダニエル・クレイグ

 

というのも、会話が冗長であることが多く、その結果話のテンポが悪くなり、間延びしているように感じられてしまったからです。

最近はテンポがいいというか、パッパと駆け抜けていくような作品ばかり観ていた気がしていて、そのせいで感覚が麻痺ってるからかなとも思わなくもないのですが、個人的にはあまり相性が良くなかったです。

 

しかし、じっくり会話劇を楽しみたい、台詞や芝居を味わいたいという本格派な人には垂涎ものの映画だったんではないかと。

まあ筆者は所詮、にかわであったということですかな……(;ω;)

でもオーシャンズシリーズはめちゃくちゃ面白かったんだけどな〜。たまたま今回は合わなかったってだけなんだろうか。それとも、自分の感覚自体が変わってしまったんだろうか……

 

とにもかくにも、話自体は好みであったために、演出や画の撮り方などがどうにもあまり肌に合わず、イマイチな印象を抱いてしまった一作となってしまいました。

 

映画は出逢い、たまには、こういう巡り合わせもありますよね……(達観)

 

  • 総評

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先にも述べたように、この映画は会話劇や俳優の演技をじっくりどっぷり楽しみたいという方には堪らない作品になってるんじゃないかと思います。

また、犯罪映画として見てもきっちり作り込まれているので、そういったジャンルが好きな方にもおススメです。特に、オーシャンズみたいな感じのが好きな人は必見かと。

 

ただ、これも述べているように、テンポが悪いと感じてしまうような人には、ちょっと受け入れられないかも……とも思いました。

手堅く作られてはいますが、描写やストーリー、キャラクターなどから好みが分かれる感じの作品ではあると思いました。

実際どうでしょう、この記事を見ている人でこの作品をご覧になっている方は、どのような印象を持ったのでしょうか? 私、気になります!(ERTS)

 

それでは、今回はこの辺で。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

また次の作品でお会いしましょう。