Vergilの独り言

語彙力の無さに定評のある、社会人兼どマイナーweb物書きオタクの独り言的な何か。映像作品の感想(とすら呼べるか怪しいもの)を不定期で投稿していきます

(ネタバレ有り)映画感想 其の19 『キングスマン: ゴールデン・サークル 原題:Kingsman: The Golden Circle』

どうも、バージルです。

 

皆様、新年明けましておめでとうございます。

本年も、よろしくお願い致します。

 

さて、新しい年が始まってまだ間もない頃合いですが、本年最初の劇場観賞作品の感想を書いてきます。

 

今回観賞した映画はこちら↓

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キングスマン: ゴールデン・サークル 原題:Kingsman: The Golden Circle

 

2014年に公開され、アクション映画界にある種の革命をもたらした傑作スパイアクションの続編。

筆者は前作の大ファンで、昨年の下旬にBDを見返してテンションをガン上げして、今作に臨みました。

 

しかし、期待に期待を膨らませて意気揚々と観に行った結果としては……う〜ん……?って感じでした(・ω・`)

 

  • 初っ端からぶっ飛びアクションの連続。しかし……

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映画が始まって2分も経たない内に、軽快な音楽とともに車の中で揉みくちゃな格闘戦が繰り広げられ、爽快なスタートダッシュを切ります。

出し惜しみしない思い切りのいい開幕には、正直テンションが秒でアガりました(広告引用)。

狭い車内で殴る蹴る攻める守る避けるが目まぐるしく展開される戦いは、もうとにかくはちゃめちゃで、キングスマンらしい荒唐無稽さが表れておりました。

前作の初々しさを感じさせない洗練されたスタイリッシュな立ち回りのエグジー、「逞しくなったなあ……」と何故か親目線で感心したり……♪( ´▽`) という感じで、掴みはとても良かったように感じます。

 

これは今作も期待できそうだぞ!と、ニッコリとしながら入り込み出した筆者。

 

しかしながら、物語が進むに連れ、段々と雲行きが怪しくなっていきました…:;(∩´﹏`∩);:

 

  • 色んな要素が盛りだくさん!だけども完全に別物となってしまったキングスマン……

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キングスマンと言えば、『頭のおかしい007』と呼んでもいいくらいに、いろんな要素を詰め込んだ映画となっていました。

 

今作もそれに負けじと、相当にいろんな要素がてんこ盛り状態の作品に仕上がっておりました。

 

・イカれまくったサイコレディ↓

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この人かなりヤバい……( ´△`)

 

キングスマン壊滅(1分くらいの間にパパッと皆殺しに遭います(・ω・`))

 

・新たな仲間「ステイツマン」の登場

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イケメンタフガイのチャニング・テイタム演じる「テキーラ」。せっかくの配役がもったいない損な役回りに……

 

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エージェント「ウィスキー」、ガンスピンしながらの銃撃とレーザー鞭がデタラメに強い凄腕カウボーイ。チャニング・テイタムの数倍目立ってた!!

 

・ハリーの復活

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キングスマンと言えばこの人!なハリーは実は生きていた!しかしやはりどうしても無理矢理感が否めない……(ーー;)

 

・マーリンの犠牲

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この人のせいでもう二度と『カントリー・ロード』を明るい気持ちで聴けなくなりました(悲しみの涙)

 

・壮絶な殲滅戦

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冷血なポピーによって殺された仲間達、命の危機に晒された全ての人間の無念を晴らすため、エグジーとハリーは全力で敵に報復する!!

 

と、ここまで凄い詰め込まれていて楽しそうな雰囲気を醸し出しているのですが……

 

いや、まあ、楽しかったし、面白かったんですけど……

 

なんか、こう、“これじゃない”感がハンパなかったです(´・_・`)

 

上手くは言えないんですが、どうにも雑な感じが全編に渡って漂っていて……アクションシーンやハリーが登場するシーンなど、アガるところは本当にアガるのですが……ただノリに合わせて激しいアクションをかましているだけで、どうにも浮いていたように見えてしまって……

 

前作には、ぶっ飛んでいながらも“芯”のような物が軸にあって、だからこそ、笑っちゃうくらいのむちゃくちゃなアクションもカッコよくキマっていたように思っていました。

ですが今作は、それで何かを勘違いしてしまったのか、ただやたらめったらカッコつけているだけのような気がしてしまいました。

 

それはそれで見応えはありましたが、あのキングスマンの続編という意味で言わせてもらえれば、正直ガッカリしてしまいました。

 

(言い忘れてましたが)チャーリーの再登場はまだしも、予告でやたら推してるように見えてたステイツマンのテキーラが、まさかのほぼ氷漬けで寝てるだけの見せ場無しの扱いだったり、ハリーの復活の理由が超万能ゼリーのおかげだと判明して「それはズルいんじゃ……」ってなったり、マーリンが自身を犠牲にしてエグジーとハリーの手助けをする際に「カントリーロード」を歌う時の無理矢理感が凄かったり……

 

辻褄が合ってはいつつも、なんか適当に繋ぎ合わせた印象が拭えなくて、なんとも微妙な気分になりました。

前作があまりにクールでスマートな形に完成されていたため、期待値が高すぎたのかもしれませんね。

これは続編となる全ての映画に言えることですが、前作を超えるというのは本当に至難の技。今作はまさに、自分で自分のハードルを上げすぎてしまった結果だと言えますね……

映画って、本当に難しい!

 

  • 総評

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一言で言えば、楽しい映画でした。

 

ですが、前作とは別物でした。個人的には、前作の素晴らしさには敵わない作品だったと感じました。

 

もっと礼節のあるスマートな精神を期待していたが故、今回は肩透かしを食らったという他なかったです。

 

どうやらこの映画シリーズは、ステイツマンがメインのスピンオフ他、なんとあのドウェイン・ジョンソンを悪役とした三作目を計画しているらしいです。

 

本当にやるかどうかは不明ですが、もし実現するのなら、今度こそ我々の期待以上の最高の“紳士”を見せてもらいたいものです……!(´-ω-`)

 

それでは、ちょっと短いかもですが、この辺で。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

また次の作品で、お会いしましょう。