(ネタバレ有り)映画感想 其の21 『悪女/AKUJO 原題:The Villainess』
どうも、バージルです。
今回は、昨日観た衝撃の問題作について、感想を少々。
その作品とは、こちら↓
Twitterで話題になっていたのが気になってしまい、劇場へと赴く運びとなりましたが。
この映画、尋常ではない狂気&凶気に満ちておりました。
- 暴力!暴力!少しほっこり…でもやっぱ暴力!陰鬱で破滅的な暴力の物語
簡単にまとめると、昔父親を暴力団に殺された少女が、とある男に拾われて殺人兵器として育てられ、血と硝煙に染まっていく様を描いたお話。
となるわけなんですが……
その人生がもう、とにかく悲惨of悲惨
主人公となる最強キラーのスクヒの人生があまりにもかわいそすぎて、後述するめっちゃくちゃにキレッキレなアクションを以ってしても晴れた気分で終わらない酷い有様となっていました。
笑えるところはほとんどなし。途中、訓練施設にいた監視員となんやかんやあった末、再婚して幸せな生活を取り戻し“かける”場面は微笑ましく思えました。が、それもその後に来る最悪の結末のために用意してるとしか思えず、しかも案の定過去に死んだはずの前夫が実は生きていて、それが自分と家族を皆殺しに来たとかいう最悪の形で豪速でぶん投げてきたので、とことん気分が暗くなりました……(・ω・`)
ただ、それは質が悪いと言うことではなく、話としてよく出来ているからこそ感じられたものがあるわけで。
気持ちよく楽しく見られるものではなかったですが、一つの物語としてはとても面白かったです。
ちなみに、これは知識不足故によく分かってないところなんですが、韓国映画って皆こんな感じなんですかね……? こう、上手く言えないんですけど、結構重かったり暗かったりする設定やストーリーなんかが多いイメージなんですよね。この映画なんてその最もたる例だと思うし。
いや、好きだから良いんですがね(゚∀゚)
- バイオレンスでスピーディ、生々しくブッとんだアクションの数々に驚愕!!
暗いドラマが基盤となっているこの映画ですが、もう一つの見所は、なんと言ってもアクションシーン
「韓国もここまでやるのか……」と激しい衝撃を受けました。
映画が始まって早々の、一人称視点の殺戮シーンの時点で、筆者はもう完全に虜になってしまいました。
3D酔いする方にはかなりの拷問でしたでしょうが、筆者としては最高にイカした名シーンでした。
なにより、とんでもなく長い長回し!!とうやら七分くらいあったそうな(゚o゚;;
なんか実際には、流しで映してるように見えて実は繋げてるだけという話らしいんですが、だとしても全く違和感のない綺麗な流れでございました。
後はこれも大きな話題になってますが、中盤でのバイクチェイス&刀でのチャンバラシーン。
Twitterなどで調べればたぶん見つかるかと思うのですが、あの「どうやって撮ってんのかよくわかんねえ!」ってなること請け合いの超ど迫力アクションは、早々お目にかかれるクオリティではないと思います。よくこんなの思いついて、しかもそれを形にできたなあと。
誤解のないように言わせてもらえば、ハリウッドにも余裕で喧嘩売れるレベルの名場面に仕上がっていたように筆者は感じました!
それ以外のアクションシーンも、全員が体を死ぬ気で張って凄絶なものに仕上げていました。
“鬼気迫る”という言葉がぴったりなくらい。それくらい、この映画には韓国の“本気”を感じさせられました。
- 総評
もうとにかく、「復讐劇好きな人には最高!!」くらいしか筆者は言えないです。
本当に凄い映画です。油断してると確実に度肝を抜かれます。
少し前に、BDを購入して観た「新感線:ファイナル・エクスプレス」にも良い意味でやられましたが、これはそれと違うベクトルで頭をブン殴られる感覚に陥りました。
ハリウッドの「ジョン・ウィック」やよりも遥かに血生臭く、凄惨で悲惨で陰鬱で、「アトミック・ブロンド」よりも泥臭く殺意と悲しみに満ちた復讐の物語。
韓国の映画にも少しずつ目を向けてみようかな〜なんて思わされた、そんな傑作バイオレンスアクションでした。
それでは、短いですが今回はこの辺で。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
また次の作品でお会いしましょう。