(ネタバレ&グロ注意)映画感想 其の11 『エイリアン:コヴェナント(原題:Alien:Covenant)』
どうも、バージルです。
すっかり寒さを感じる時期に入ってきましたね。
筆者は札幌に住んでいるのですが、そろそろ半袖だと凍えるような気温になって、「もうそんな時期か〜」と時の流れの速さを痛感しています。
ついでに言うと、ここ数日は雨な日が多くてなんとなく気が滅入ることも多かったり……
趣味の小説の執筆も、いつも使ってるiphone6のバッテリーが完全に死んでしまったせいで、ipadで書くしかなく、なんとなくモチベが上がらずテンションの下がる日々を送っております……おかげでFGOもできないしね……_(:3 」∠)_
しかし、そんなイマイチ盛り上がらない生活に、本日観た映画は良い刺激を与えてくれました。
その作品がこちら↓
『エイリアン:コヴェナント(原題:Alien:Covenant)』
スピンオフも含め、現状8作品が作られている『エイリアン』の最新作。
前作となる『プロメテウス』の続編に当たる位置づけであり、偉大なる一作目を監督したリドリー・スコットが再びメガホンを取ったSFホラーです。
- 映画としては、良質なSFホラー。しかし……
※ネタバレ有りきのブログなので大丈夫とは思いますが、一応言っておきます……
この先、人によっては気持ち悪いと感じたり、生理的に受け付けない話や画像が出てきます。
もし未見だけど興味本位で本記事を覗いたという方で不快になったりしてしまった方は、残念ですがそっ閉じしていただくことを推奨致します。
エイリアンシリーズとは、“そういうもの”でございますので。
さて、それでは早速。
SF映画の金字塔を打ち立てたリドリー・スコットが、再びエイリアンの世界観を広げるべく作り出した新シリーズ。
その最新作となった今作ですが、相変わらず味のあるSF要素や、終始漂う緊張感なども含め、素直に面白いと思いました。
ただ、それはあくまで「一つのSFホラー映画」として観た場合の話であり、「エイリアンシリーズの作品」として見た場合、ちょっと事情が変わってきます。
ここで余談になりますが、筆者は「エイリアン」というものが大好きです。
感情らしいものを一切持たず、他種族の生物の命を犠牲にして自分達の種族を繁栄させるという残忍な生殖法を持ち、全ての個体がそのためだけに行動する危険性。
しかも彼らの体長はかなり大きく、細長い体格の癖に人間など容易く捻り殺せるくらいに力が強く、また動きもかなり素早い。更に舌にあたる部位には“第2の口”と言うべきインナーマウスを備えており、これを槍のような勢いで伸ばすことで鉄をも破壊することができる攻撃力を持つ。オマケにその漆黒の身体に流れる血液は濃硫酸でできており、下手に傷つけると相手の方が重傷を負うという抜かりのなさ。
外見のデザイン含め、存在していることそのものが宇宙全体への冒涜と呼べる、まさしく大迷惑な宇宙ゴキブリと言えるでしょう。
ここまでの俺様ぶりを発揮している生物は、SF映画界においてもそうそういるものではないでしょう。いや、そんなわんさかいてもらっても困りますがね(^◇^;)
しかしながら、そんな余計なものが一切ない、生存本能のみで動く行動理念、純粋に過ぎる攻撃性、凶悪性。生理的嫌悪感を煽るにも関わらず、どこか官能的とさえ呼べる秀逸なデザイン。
単純な怪物には見出せない、それら全ての魅力に、筆者は小学生の頃から虜でした。
※(おいおい、ガキの頃からそんなもんにハマってたとか大丈夫かよお前……)と思ったそこのあなた。
大丈夫です。バッチリ悪い大人になりました👍
だってほら見てくださいよ!このスマートでクールなカッコよさ!!↑↑↑
この機械っぽさのある生物感!サソリっぽい尻尾!感情移入を思わず諦める、目や鼻の無い顔!そしてアレですよ!女子に大人気の細マッチョですよ!細マッチョ!(天海春香)
さて、ちょっと興奮してしまいました。
おそらく八割方の女性がドン引きしたでありましょうが、話を続けます。
詳しくは過去作を見るなりwikiで調べるなりしてもらいたいんですが、エイリアン自体の魅力もさることながら、シンプルで恐ろしくもよく練られた設定や、ストーリー、恐怖感のある演出などにも、筆者は強く惚れ込んでいました。
ちなみに個人的には、やはり2が好きですね。
小学生の時に最初に観たエイリアンということもありますが、あの戦争感がたまらなく爽快です。今でもBDで時々見返しているくらいには好きです。1ももちろん大好きなんですが、やはり思い出補正もあって2が一番かな〜と。
で、そんな超長い前置きを踏まえ、このコヴェナントについて話させてもらうと、『シリーズとしては』物凄く微妙な印象を受けた映画でした。
たぶん、筆者のように過去作に思い入れがあればある人ほど、好き嫌いが分かれる映画になっていたかと。
筆者としては、「いや嫌いじゃないけど好きじゃないよ?」くらいの感じです(曖昧)。
- そもそも……
前のプロメテウスからそうなんですけど、「エイリアンは実はエンジニアという人類の祖先に当たる存在によって創られた生物だった……?」という後付け設定が受け入れられない人には、今作もまたオススメはできないです。
「エイリアンはそんな陳腐な存在じゃねえ!」という意志を断固として崩さない人は、過去作を見返して楽しみましょう。
コヴェナントでも、エイリアン(この作品ではゼノモーフ=何かに変化する者の意、と呼ばれていますが)は他者によって創られた存在であることが描かれてます。
しかもそれは、前作に出てきたエンジニアではなく、事故から生き残ったアンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)が“10年間の暇潰し”の中で生まれたと言うのだからまあびっくり。
>デヴィッド:ごめ〜ん!暇だからちょっとお前ら滅ぼすわ〜!
>エンジニア達:えっ!!?マジで!!?
暇潰しの実験のために皆殺しにされるとかたまったもんじゃないですね……(゚o゚;;
他にも、より生物兵器としての完成度を高めた新種「ネオモーフ」というやつが出てきます。
全身が白く、より人間に見た目を近づけたエイリアン、といった感じのデザインと言えましょうか(画像がちと見辛い)。
既知のエイリアンとは違い、口内には牙が生え揃っており、それで人間を普通に食ってしまいます。劇中では女性キャラが首を喰い千切られて捥がれたあと、残った体を食われておりました。ちょうどバイオ1のあのシーンみたいな感じで。
しかし、こいつが真に恐ろしいのはそこではなく、その誕生プロセスの単純性。
最初は真っ黒な微粒子状の物体のような見た目なんですが、これが生き物のように動いて、耳や鼻から人間の身体に入り込み、ものの数時間で体内で成長し、幼体になった段階で宿主の背中や口を突き破って現れる、という、あまりにも簡単で回避困難なチートっぷりです。
先述したエンジニア達も、皆この黒い微粒子に食い殺されて絶滅した模様ですし。
エイリアンに比べて成体の攻撃力や耐久力、敏捷性などは劣りますが、汎用性や殺傷性においては、まさしく最強であると思いました。
まあ、おかげで劇中では二体しか出てこないんですけどね笑
しかし、こいつもまた、賛否両論を呼ぶ原因の一つなんじゃないかと。
成長方法があまりにもチートだし、簡単すぎるし、エイリアンが面倒なプロセスを踏まないと生まれない下位互換のように思われても仕方ない存在のようにされてしまったことは避けられない問題だと思います。
ぶっちゃけ別にこいついらなかったのでは、と思う人も少なくないんじゃないかな〜と思います。
マンネリにならないように、という意図はもちろん見えるんですが、いかんせんこういうのは難しい……と感じました。
また、エイリアンの方も、様式美とすら言える「フェイスハガー襲撃→チェストバスター登場」の流れがあるのは良かったんですが、そのチェストバスターにいきなり手足が生えていて、すぐに立ち上がったのもコレジャナイ感がありました。
「リドリー余計なことしないで……」と、正直筆者は少し思ってしまいましたね。
- 女は強し!
しかし、過去のシリーズから全くブレずに受け継がれているものが一つ。
それは、主人公となる女性の逞しさ、強さです!
最初の方はパニクっているだけの頼りない存在でしたが、エイリアンが出始めてから急激に"漢”を上げ始め、めちゃくちゃ勇ましい活躍を見せてくれました。
斧を持って自らエイリアンに向かって斬りかかって行ったり、最後の戦いなんかでは「ぶっ殺す!」とか言ってデカイ音を立てて囮になったり、閉じ込めたエイリアンに「覚悟しやがれ!」と言ってのける肝っ玉の太さを持った、芯の強い女性でした。
リプリーのエイリアンキラーの精神を受け継いだニューヒロインの誕生を、筆者は見た!!
ラストのデビットの裏切りによって死んだのかどうかいまいちはっきりしてないんですが、もし生きてるなら、次回作にも出てほしいですね〜。せっかくこんないいキャラしてたのに一発限りで退場とかもったいない……もったいなくない?
- 総評
気がつけば結構長くなってしまいましたので、そろそろまとめを。
……ぶっちゃけ眠い( ˘ω˘ )
コヴェナントは、普通にSF映画として面白いですが、エイリアン好きには許せないと感じる方も少なからずいるかと思います。
なので、前作プロメテウスがダメだった方はもちろん、エイリアンシリーズが大好きで堪らないという人も、ある程度身構えておいた方がいいです。
この映画が好きだという方も嫌いだという方も、筆者はどちらも肯定します。
でも、これを観て今一度再確認したのですが、どんなに形が変わっても、やっぱりエイリアンは最高だ!そしてそれを劇場で観られるなんて幸せ!ということです(雑なまとめ)。
この(一応)1の前日譚とされているシリーズは次もあるみたいなので、一体どんな感じになるのか、筆者は今から楽しみです。
どんな形でもいいから、ずっと続いてってほしいな〜(^○^)
それでは、なんだかあまりまとめられてないような気もしますが、今回はこの辺で。
また次の作品でお会いしましょう、ありがとうございました。
(ネタバレ無し)映画感想 其の10 『ダンケルク(原題:Dunkirk)』
どうも、バージルです。
このブログの感想記事もどきも、今回でついに10回目となりました。
これもひとえに、自分の映画に対する愛と、溢れ出る発信欲のおかげでございます。
……嘘ですごめんなさい。少なからず毎回見てくださっている優しい皆様のおかげでございます。本当にありがとうございますm(_ _)m
さて、相変わらずセンスのない前置きはこの辺にしておき、早速本題に。
記念すべき10作目に相応しい作品となった今回の映画は、こちらになります!
第二次世界大戦中にあった『ダンケルクの戦い』を下地とした、前代未聞の撤退戦を描いた超大作。
筆者にとっては、劇場で観る初めての本格的な戦争映画となり、そういった意味でもとても貴重な体験となりました。
- 稀代の天才、ノーランが描く戦争
この映画の監督、脚本を務めるのは、かの天才クリエイターと名高いクリストファー・ノーラン。
DCコミックスのヒーロー、バットマンの実写映画新三部作を製作し、『ダークナイト』という史上稀に見る大傑作を生み出した偉大な人物、と言った方が、多くの人にとっては分かりやすいでしょうか。
彼は今までにも『メメント』、『インセプション』、『インターステラー』などの傑作を生み出してきましたが、それらは全てフィクションであり、史実を基にした作品には手を出していませんでした。
よって、(筆者の記憶が正しければ)今作はノーランにとって、初のノンフィクション映画になったというわけです。
そんな背景があるこの映画、全米では早くもアカデミー最有力という声もあるらしいという噂が流れているのも納得のできるとんでもない作品となっておりました。
- 『戦争映画』というよりも『戦争体験アトラクション』
ここまで散々“映画”という表現を使っておいてなんなんですが、このダンケルクという作品は、映画というよりもある種の映像体験型のアトラクションと呼ぶべきかな、と筆者は感じました。
それというのも、この作品はストーリーがそこまでカッチリ描かれておらず、ほとんど登場人物の視点から戦争の真っ只中の様子を見た場面で構成されているため、全体のストーリーが分かりづらいという風になっているのです。
おそらくノーランは、ストーリーは「今登場人物達に何が起きていて、行動の結果どうなったのか」くらいが分かれば十分だと考え、戦争の臨場感、緊張感、恐怖感を徹底的に観客に味わわせることに注力したのでしょう。
筆者は大して戦争映画を経験してきたわけでもないんですが、たぶんこういった作品は同ジャンルの中でもかなり特殊な部類なんじゃないかと思います。
良い意味でも悪い意味でも『映画らしくない映画』になっている作風のためか、実はネット上では賛否両論あるらしく、「大傑作だ!」と賞賛する人もいれば、「ガッカリした」というような否定的な意見を持つ人もいるそうな。
筆者は前者寄りな感想を持ちましたが、まあ否定的な意見も理解はできるかなと。
ただそれはあくまで、「劇的なドラマを期待していた分の反動」を考慮した際の話であり、「なんでドイツとイギリスが戦争してんの?」とか「話がよく分かりませんでした……(小声)」とかいう理由で低評価を下しているような頭の悪いおバカちゃん達を肯定しているわけでは決してないのであしからず( ◠‿◠ )
とにもかくにも、この映画ではあまり濃密なストーリーテリングはなされず、それこそまるでドキュメンタリーや再現フィルムのような映像が、数名の登場人物にスポットを当てながら迫力満点に描かれています。
昨年の日本で空前の大ヒットを飛ばし、筆者もBDを予約して購入し、もう5回くらいは見返した邦画史上の神作『シン・ゴジラ』にも、ある種通じるものを感じました。
正直、よくありがちな、分かりやすいドラマティックな物語を期待している人には、若干難解で伝わりづらい気もするので、オススメはしづらいかも……(ーー;)
- 総評
普段あまり頭を使ったり真面目な映画を観たりすることがないせいで、こういった作品の感想を書くのが疲れたので(さて、短いかもですがそろそろまとめを)
↑本音と建前が逆ぅぅ!!!
先述の通り、ダンケルクは凄く好みが分かれる映画だと思います。
ストーリーや場面の流れがちょっと分かりづらく、また登場人物達の描写もそこまで深くは掘り下げられないため、戦争映画として、あるいは単純に一本の映画として薄味だと感じる人も少なからずいるかと思います。
ですが、終始戦場の中で必死に生き延びようとする人物達の目線から疑似体験する、容赦なく襲い掛かる戦場の、戦争の凄惨さ、悲惨さ、過酷さなどは、かつてないほどの緊張感と恐怖感がありました。
また、そんな地獄のような状況の中でも確かに輝く、一人でも多くの人を助けたい人間の想いの尊さ、素晴らしさも、多少あっさり目ではありますが感じ取ることもでき、人間賛歌的な側面もあったように思います。
ですのでこれは、是非劇場で(IMAXでね!)体感していただき、心と体に刻みつけていただきたく思います。
好きか嫌いかはともかく、戦場の疑似体験ができるという意味では間違いなく魅力的であると思いますので。
そして最後には、筆者と同じく万感の思いを抱いて劇場から出てもらえれば、同じ一人の映画ファンとして幸いにございます。
それでは、今回はこの辺で。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう。
(ネタバレ注意)映画感想 其の9 『スキップ・トレース(原題:Skiptrace、絶地逃亡)』
どうも、バージルです。
この記事で取り上げる記念すべき十作目まであと一作という九作目。
今回は、誰もが知っているあの超有名アクション俳優の最新作となる、こちらの作品の感想となります。
『スキップ・トレース(原題:Skiptrace、絶地逃亡)』
ジャッキー・チェン、ジョニー・ノックスヴィル主演のアクション映画。
筆者にとっては、BDで買って観た『ライジング・ドラゴン』以来数年ぶりとなるジャッキー映画でした。
- 安心感のある、いつものジャッキー映画
これまでジャッキー映画を観たことある人なら分かると思いますが、今作もいつも通りな感じで、安心して気楽に楽しめる作品になっておりました。
ちょっと脱線しますが、筆者は昔よくジャッキーの映画を観ていました。友人に大好きな奴がいて、そいつとジャッキーの話をしたり、映画を一緒に観たりしていました。
中でもお気に入りは『ドランクモンキー 酔拳』、『プロジェクトA』、『レッド・ブロンクス』、『ラッシュアワー』、『タキシード』なとですかね。たぶん、思い出せないだけで、まだまだ好きだった作品はあったような気もしますが。というかまあ、そもそもジャッキーの映画はほとんど好きではあるんですけどね……(´ω`)
ジャッキーといえば、コミカルな要素を多分に織り交ぜたアクションシーンが真骨頂。
椅子とかのアイテムを上手く使って、小気味良いリズムでちょくちょく笑える描写を盛り込みながら展開されるアクションは、観ていて非常に楽しく感じられます。
単純明快で痛快なストーリーもさることながら、そういった娯楽性を高めたアクションがあったからこそ、ジャッキーは大スターの座を勝ち取ることができたんだと思います。
- 気兼ねせず観られるバディ物
さて、そういったこれまでの特徴をまとめてきた上で今作を振り返ってみると、やはり“お約束”というか“定番”的な要素はしっかりと守られていたように思いました。
そして今回は、今までにも何作かあったジャッキーともう一人が組んで活躍する所謂“バディ物”であり、そのせいもあってコメディな感じが多かったように思います。
主人公となるジャッキー演じるベニーは、真面目な堅物の刑事といった風なキャラクターで、対するコナーは、ジョークとスリと裏切りが得意な悪い男と、対照的なキャラクターが紆余曲折を経て信頼関係を築き上げるという展開はベッタベタながらも王道的で、とてもよかったと思います。
最初は喧嘩ばかり(刑事と犯罪者という立場だから当たり前ではありますが)していたのに、自国の香港に帰る旅の途中でいろんな国に寄っていろんな事をする内に、友情ともまた違う想いを抱くようになったんでしょうねえ。旅って素敵(小並感)
しかし今作、単純ではあるのですが少し捻りを加えて一辺倒ではない作風になっており、それが良いようにも悪いようにも思えました。
まず、必要の無いシーンが多い。そして無駄に長い(笑)。
別作品の話になりますが、ムエタイ旋風を巻き起こしたかのトニー・ジャー主演の『マッハ!!!!!!!』の2、3作目でも感じたことなんですが、なんか文化とか風習を見せるシーンがやたら多い!
泥祭りとか民謡とか、見せるにしてもサラッと流していいんじゃってところを結構な尺取ってやっていたので、地元民でもない筆者としては、ちょっと退屈に思えてしまいました……
束の間の休息と平和ってのを描きたかったのは分かるんですが、ちと長すぎたような……(^^;)
逆に良かった点としては、ストーリーの展開に工夫が見られた点。
物語冒頭、ジャッキーの相棒が暗黒街のボスの策略によって死亡するんですが、その相棒がなんと実は生きており(残念だったな、トリックだよbyベネット)、しかも長年復讐のために探し続けていたボスそのものであったことが判明します。
死んでた奴が実は生きていて、しかも敵のボスだった、という意外性のある(ぶっちゃけありがち)な展開は、正直ジャッキー映画にはそんなに多くなかったような記憶があって、「あ〜頑張ってんな〜」って謎の上から目線で感心しました。
ジャッキー映画を今まで観てきた人にも、結構新鮮な感覚で楽しめたのではないでしょうか。
- ファン・ビンビンマジ美人
主演の二人はもちろんのこと、筆者が個人的にめっちゃ目が行ったのが、女性陣の存在。
みんな、美人だった(小学生並の感想)
筆者としては、男らしすぎるロシア女(↑の右上の人)とか、強いし勇ましいしスタイル良いしでかなーりツボでしたね(゚∀゚)
しかしなにより、ファン・ビンビンがやっぱり凄かった←ビンビンって凄い名前だな
『トランスフォーマー ロストエイジ』や『X-MEN フューチャー&パスト』など、ハリウッドの超大作でも活躍するアジア人の女優なんですが、そらもう凄いべっぴんさんでした。美しいという言葉がピッタリな人です。
あまり言葉で飾ってもむしろ汚れるだけなので、その美しさはぜひ自分の目でお確かめください!(露骨な宣伝)
- 総評
まとめますと、なんだか必要性があまり感じられないようなシーンが多い印象で、マイナス点も多かったですが、概ねは楽しむことができた映画かな〜、という感じです。
ジャッキーが好きな人、あるいはドタバタなバディ物が好きな人にはいいと思います。
しかし、残念ながらアクションに期待して見ると、ちょっと肩透かしを喰らうかも……
さすがのジャッキーも寄る年波には勝てずなのか、もちろんハイレベルな水準は満たしているものの、昔からの衰えを感じざるを得ませんでした。
でも筆者は、いつまでも果敢にアクションに挑戦し続けるそんなジャッキーを応援したいです。12月にもまた新作があるらしいので、都合が良ければぜひそちらも行きたいですね〜。
さて、それでは今回はこの辺で。
ここまでお読みいただきありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう。
(ネタバレ無し)映画感想 其の8 『ベイビー・ドライバー(原題:Baby Driver)』
どうも、バージルです、
またまた映画の感想を。今回はこちらです↓
『ベイビー・ドライバー(原題:Baby Driver)』
Twitterなどいろんなところでかなり話題になっていて、筆者も気にはなっていつつも、他の映画で忙しくて最初はスルーしようかと思っていた作品でした。
しかし、実は筆者と同様に今作が気になっていたという友人に声をかけられたのがきっかけで意を決し、劇場に足を踏み入れることになりました。
結果的に、行って大正解な作品でございました。
- 音楽!車!スタイリッシュ!
とにかくこの映画、音楽と車につきます。たぶん、劇中の90%以上の時間、なにかしらの音楽がかかっていたと思います。
正直筆者が知っているようなレベルのグローバルな曲はかかっていませんでしたが、とにかくどれもオシャレ!全てが作品を盛り立てる完璧な要素になっていました。
というより、もう音楽が主役と言った方が正しいのかも。最初にまず使う音楽があって、そこにハマるようにアクションや演出などを決めていったという方が自然に思える。そう感じるくらい、完璧な選曲と使い方でした。
そして車!🚗
筆者は別に何も詳しいわけではなく、ただ「カッコいいなあ(小学生並の感想)」くらいなことしか言えないような感じなんですが、今作に出てくる車、そしてそれを惜しげなく使ったカーアクションは、今まで見たことないようなカッコよさがありました。
↑最初に出てきたスバル
この作品で最初に出てきた赤いスバルを始め、多種多様なイカす車達が、イカれたドライビングテクニックによって存分に暴れ回っておりました。
何が、と言われるとどうにも上手く答えられないのですが(無能)、今作のカーアクションは他の作品とは一味も二味も違いました。
なんでしょうね……やっぱりカメラワークなのかな?あんなスタイリッシュに車撮る人って、そんなにいない気がする。筆者が車メインの映画をそこまで見てないからってだけかもしれないけど笑
とにかく、今作のカーアクションは迫力&疾走感&スタイリッシュさ満点でとても見応えあります。車好きはもちろん、カーアクション好きにも堪らないことでしょう。
この作品を機に、カーアクション自体の水準がまた一つ上がってしまったな〜とさえも感じました。これの後に作られる映画はちょっと気の毒だな……とさえ。
映画というものはどこまでも進化していくコンテンツなんだな〜と、なんだかスケールのデカいことを考えたりもしました(´-ω-`)
ちなみに、筆者は分からなかったのですが、今作は洋画には珍しいくらい日本車が多く活躍する作品だったみたいですね。
日本車が好きという方は特に、オススメだと思います。
- ベイビーさんマジかっけえ
そして音楽、車と並ぶ主人公の、通称ベイビー(B-A-B-Y)のカッコよさたるや。
過去の事故の後遺症で常に耳鳴りがするという設定から、それを消し去るためにほぼ常にイヤホンで音楽を聴いているんですが、それがとてもイカしてる。
筆者も外出時はほぼイヤホンで何かしらを聴いてるというイヤホン勢なんですが、この映画を見てイヤホン民で良かった〜と嬉しくなりました(単純)
作品のオープニング、ベイビーは音楽を聴きながら、めちゃめちゃカッコつけて街の中を歩きます。
傍から見ればただの頭のイカれた男でしかないんですが、作品全体に漂う洒落乙な雰囲気からかそれがどうしてかキマッて見えてしまう。クール。どう見てもクレイジーなはずなのに何故かめっちゃクール。
もし筆者が中学生の頃にこれを観ていたら、確実に帰り道早速真似をして、周囲の人間に「かぁ、気持ち悪りぃ……! やだおめぇ……!」と、どこかの地球育ちのサイヤ人と同じようなリアクションでドン引きされていたことでしょう。
とにもかくにも、カッコつけてもちゃんとカッコつく、そんな魅力がベイビーにはありました。
グラサンしてイヤホンで音楽聴いて、ミュージカルみたいに街を練り歩く……俺もやってみようかな……(やめれ)
- 総評
映画としては、序盤の掴みは最高で、中盤ちょっとダレて、終盤「もうなんかあんまドライバー関係無くね……?」みたいな感じで、総合的に見るとまあなかなかの映画だったな〜と、筆者は感じました。
しかし、先述したようにとにかく音楽と車に溢れていて、スタイリッシュでオシャレな映画なので、そういった物が好きな人には堪らない作品になっていたと思います。
監督始めスタッフの趣味が全開な映画なので、もしかしたら受け付けない人もいるかもわかりませんが、少しでも興味があるのなら観てみて決して損はしないかと。
観終わったあと、きっと貴方もイヤホンしたくなるはず……(゚∀゚)
それでは、ここまで見ていただきありがとうございました。
また次の作品で、お会いしましょう。
(ネタバレ注意)映画感想 其の7 『パージ(原題:The Purge)』
どうも、バージルです。
更新が不定期ゆえ、本日二つ目になりますが、作品への感想を上げさせていただきます。
今回はこちら↓
『パージ(原題:The Purge)』
2023年(だったかな?)の少し未来。
一年に一度、12時間だけ、殺人を含む全ての犯罪が合法となる法律『パージ法』が制定されたアメリカに住むある一家の、パージの夜の様子を描いたスリラー映画。
筆者はそんなにこの手の映画って頻繁には観ないんですが、実はとても好きです。
この映画もあらすじだけは知っていて非常に気になっていて、それでブックオフで見つけたBDを購入してはいたんですが、どうにも優先度が下がっていて観れていなかったんですが(決して存在を忘れていたわけではありません、ええ)、今日ようやく鑑賞することができました。
率直に言って、観て良かったと思えた作品でした。
- 人間の欲望がパージ(解放)された世界
この映画を観て、ちょっと違うかもしれませんが、日本の作品「デス・ノート」や「バトルロワイヤル」などを思い出しました。
ただし、あちらは両方一部の力ある存在による恐怖と暴力による圧制によって犯罪率の低下を狙った政策であるのに対し、このパージ法は一般人の暴力性、凶暴性、抑圧された感情などを一時的に解放してやることで、それ以外の日の犯罪率の低下を狙う、という感じなので、方向性としては全く逆ですね。
劇中ではそのパージ法によって、犯罪率も極端に低下し、経済も好転したということで、パージ法を制定した人はアメリカの父みたいな感じで相当国民にもてはやされているみたいでした。
「うわ〜いかれてんな〜」と心では思いつつ、その実では「なんて頭のいい事を考えやがる!」と唸らされてしまいました。
だってこれって、すごく納得のいく理屈だと思いませんか?
普段法律で「ダメ!」と言われているからこそ、それを破ってやってしまいたくなるのが人間という生き物。
でも、「一年に一回だけなら好きにやってもいいよ」と言われたらどうでしょう。
「まあ、それなら……」ってなる人がいても不思議ではないと思いませんか? その年に一度のイベントがモチベとなって、それ以外の日を充実して過ごすようにする人がいるのはなんら不思議ではないと思いませんか?
そのしたい事というのが、例え殺人であっても。
この手のIF映画では、「もし自分だったら」「現実にあったとしたら」と考えさせられるのが常だと筆者は思っています。
そしてこの映画の場合は、まあこんなクレイジーな法律が通るわけがないと分かりきってはいますが、もし身の回りで現実に起こってしまったならと考えると、筆者は恐ろしくて仕方ないです。
誰しもが内に不満や鬱憤を少なからず抱えていて、それを発散したいと願っている。そしていざそれが全ての人間に許される機会が与えられたとしたら、何が起こるかなんて目に見えてるじゃないですか。
無論、筆者も参加者にならないとは言い切れない自信があります。
普段から仕事でイライラが溜まっているので、そのせいで腹いせに誰かを殺しに行くかもわかりません。
冗談のように聞こえるかもしれませんが、この法律にはそういう「誰しもを凶行に走らせる魔力」があると思います。
ですがなによりも怖いのは、そんな法律があるからと言って平気で殺人や暴行を働けてしまう人間そのもの。
どんな超常的な能力や生態を持ったグロテスクなモンスターよりも遥かに恐ろしく醜い怪物、それが人間。
欲望や凶暴性を解放した人間という愚かな種族がもたらす恐怖、それがこの映画では分かりやすく、そして鮮烈に描かれていたように思います。
- クッソムカつく顔芸野郎
こういう物語においても、同情する余地のない悪党というのはいるわけで。
今作においては、こーーんな奴らが出てきます。↓
パージをいい事に殺戮と暴力をしまくるイカれマスク集団。
中でもそのリーダーである若い男が、すっごい顔がムカつく奴で、大変良いキャラしてました(ムカつく)
劇中中盤くらいで、外で襲われていたホームレスの男を監視カメラで見ていた主人公の息子が、良心からバリケードを解除して家の中に招き入れてしまった事がきっかけで、主人公達はこのクッソムカつく顔芸野郎どもに絡まれることになります。
要約すると「そのホームレスはアメリカの経済を腐らせる価値のない男だから、我々がアメリカのためにパージする。だからそいつを引き渡せ。さもなくばお前らも殺す」と要求し、主人公と他の家族達がホームレスを探している最中にもねちっこい言い方で催促してきます。
こいつ、本当にウザい(直球)
きっとパージじゃない時は周りに嫌われていたんでしょうね(名推理)
ですが実際なところ、この作品には欠かせないくらいに目立つ存在だったので、まあ必要な役であったかなと。最後にはしっかり散ってくれて、悪い後味を残すこともなかったし。
この映画の設定とともに、強烈な印象を残してくれやがりました(悪態)
- 総評
一言で言うと、設定の面白さを、緊張感の続くシナリオと演出によってすっきりとまとめた良作でありました。
人間の持つ暴力性の愚かさ、またその逆の思いやりの素晴らしさなど、パージ法を通して描かれるドラマは、思わず自分の立場になって考えたくなる深さがありました。
単純にスリラーとして見てみてももちろんいいですが、少し考察紛いのことをしてみるのも、決して悪くはないと思います。
なんでも許される日が来た時、自分は何をするのか。
そんなことを考えさせられる、味わい深い映画であったと、筆者は感じました。
では、ちょっと短いかもですが、感想はこの辺で。
ここまで見ていただき、ありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう。
(ネタバレ無し)映画感想 其の6 『マチェーテ(原題:Machete)』
どうも、バージルです。
今回は衝動買いした映画の感想を、とても短く簡潔に書いていきます。
今回の作品はこちら↓
『マチェーテ(原題:Machete)』
元服役囚らしい、いかにもごっつくて厳ついおっさん、ダニー・トレホ氏主演のスーパーハードな復讐劇。
いきなりなんですが、こんな記事を書いておいてなんなんですがね……
あまり言うことが無い(爆)
というのは、決してつまらなかったからという話ではなくて、内容があまりにもシンプルであるからです。
- 暴力まみれの世界でのリベンジ
この映画、とにかく暴力描写が過激。
血は出まくるわ、四肢とか首とか落ちまくるわ、いろいろ容赦が無い。あと、台詞もなかなかに激しい。
とまあそんな感じで、主人公のマチェーテさんは二回大きく罠にハメられて怒りを燃やし、自分を陥れたクズどもを徹底的に殺しまくる。
そんなシンプルイズザベストを地で行く非常に頭の悪い(褒め言葉)ストーリーですが、だからこそ余計なことを考えなくて済む痛快な映画に仕上がっていました。
残酷でハードではありますが、やっぱ爽快な復讐劇って楽しくて良いですよね……( ´∀`)
特にこういう、すんごい頭の悪い感じのものはなにも気負わずに見られるから素晴らしい。晴れ晴れとした気分になれますからね(笑)
- 総評
こういうのにあまり言葉はいらない。
とにかく、筋肉モリモリマッチョマンの変態のマチェーテさんがクズ野郎どもを皆殺しにする様子を面白おかしく楽しむ!それで十分なのです!
つべこべ言わずに、インスタント食品みたいな感覚でサクッと味わう!それがこの手の映画の醍醐味なんじゃないでしょうか。
ちなみに筆者は吹き替えで観たのですが、なかなかに声優が豪華で、そこも楽しい要素でした。
人が派手に気持ち良くブッ殺される様を気楽に楽しみたい、そんな貴方にオススメのマチェーテ、如何でしょうか。
続編もあるようなので、それもいずれは観てみようと思います〜(゚∀゚)
それでは、ここまで見ていただきありがとうございました。
また次の作品でお会いしましょう。
(ネタバレ注意)映画感想 其の5 『ワンダー・ウーマン(原題:Wonder Woman)』
どうも、バージルです。
なんだかんだ飽きずに続いている映画感想もどきも第五弾になりました。
今回は、こちらの作品になります。
『ワンダー・ウーマン(原題:Wonder Woman)』
今作は、マーベルコミックの作品群を原作とする映画の世界観——『MCU』と同様に、アメコミ界の大手出版社の一つ、DCコミックスの作品群を原作とした世界観——『DCEU(DC Extended Universe』の中の最新作となります。
どうでもいいですが、正直頭の中で分かってはいても、こうして文章にして上手く説明するってのは難しいし、なによりめんどくさいですね……(怠慢)
- DCEU屈指の大傑作
このユニバースの作品としては、かの有名なスーパーマンをザック・スナイダーが監督した『マン・オブ・スティール』、『バットマンvsスーパーマン』、『スーサイド・スクワット』がこれまでに公開されていました。
しかし、最初の『マン・オブ・スティール』はともかく、それ以降の作品は残念ながらあまり質的に優れていたわけではなく、世間的にもそんなに評価されてはいませんでした。
筆者も、一応全部観てきてはいましたが、(原作のコミック未読のために知識不足であったせいもあるかもですが)ライバル的存在であるMCU程ハマれはしませんでした。
正直(おいおい、このユニバース今後大丈夫なのか……?)と不安を抱いておりました。
そんな中で今作、日本よりも先の全米公開が始まるや否や、相当なヒットを飛ばしているというではありませんか。
「え、そんなまさか、あのDCEUに限ってそこまで……?」なんてちょっと捻くれた疑心を胸に秘めつつも、同時に期待も膨らませて時を過ごし、いよいよ今日27日に観に行ったわけです。
この映画、ヤバイです(語彙力/zero)。
これまでのヒーロー映画にありそうで無かった、真っ直ぐで、愛に溢れていて、熱くて、そして何より美しい。
そこらの軟弱な男どもが全て『お嬢さん』に見えるほどのハイパーイケメン美女が、善を踏みにじる悪を徹底的にブッ飛ばす!
痛快、爽快、しかし心震えるドラマもしっかりと織り込まれた、そんな見応え満点のスーパーヒーロー映画——いや、スーパーヒロイン映画だったと、そう思います。
- クソ美人&イケメン&チャーミング過ぎる!!!
この映画の主人公、ダイアナことワンダー・ウーマンを演じるガル・ガドットさん。
この人が、もう本当に美人でイケメンで、そしてちょっと可愛らしさもあって、もうあの、本当に無敵なんです。クソ美人なんです。英語で言うと「Fucking Beauty」なんです。←語彙力のNASA
↑ちょっと見てくださいよこの人!
この美しさ!髪!引き締まった筋肉!勇ましくて雄々しい面構え!そして眉間の皺!眉間の皺!←大事な事なのでny
カッコ良さと美しさを両立できるのは、やはり女性ならではの特権なのでしょうね〜。もう自分の性癖に刺さりまくりな素晴らしい女優です。いや〜、イケメン美女って最高ですわ(゚∀゚)
さて、筆者の性癖の一つも暴露したところで、本編についても感想を述べていきましょうかね(; ˘ω˘ )
物語は、主神ゼウスによって生み出された、女だけの戦士の一族——アマゾン族の王の娘として生を受け、最強の戦士になるべく育てられたダイアナが、ある日突然自分達が住む秘密の島の海に飛行機で墜落してきた、生まれて初めて実物として見た男性——スティーブと出逢ったことから、壮絶な戦いに身を投じていく、というような内容になっています。
女だけの環境で育ってきたため、また、人間が生きる世界とは違う高位の世界で生きてきたため、書物でしか男性や人間のことを知らず、人間の世界に来たダイアナはいろいろ物知らずで、いろいろやらかしてしまいます。
例えば、戦い続けて育ってきたために、動きやすい戦闘服のまま外を出歩こうとしたり、パートナーとなるスティーブに普通の服を着させられても、戦えるような服か確認しようとして破いてしまったりとか、ドアを出る時にわざわざ剣と盾を持ったまま行こうとしたりとか、立場などを考えずに堂々と軍の人間に異議を申し立てたりなど……
しかしそれは、彼女が平和を愛し、愛を尊ぶ世界で生きてきた中で育まれた、純真で清らかな心を持っているからこその言動であるため、裏表なんて全く感じないのです。
だから、見ている側としては、彼女の世間知らずさが炸裂するシーンはとても微笑ましかったです。
あざとさが全く無い天然な振る舞いでスティーブ達を無自覚に振り回す様は、ちょっと可愛いなんて思わされたり……( ´∀`)
女性ってずるいですね、野郎だったらただイラつくだけだもん笑
ところが、いざ戦闘モードになると一転、鍛えに鍛え上げられた肉体と身体能力を以って敵を殲滅する最強戦士として、自信満々に拳脚を振るいます。
もうその戦ってる時の勇ましさ美しさイケメンさたるや……我々玉無しボーイズどもなんか比較にならないくらいの漢らしさに、終始惚れ惚れしていましたよ、ええ。
物語自体もかなり熱くて魅力満点でしたが、やはりこの映画は主演のガル・ガドットの美しさ、勇ましさ、可憐さあってのとのであったと、筆者は強く思います。
- 王道を地で行きながらも熱く胸を打つストーリー
誰もが真っ先に目を奪われ、注目しっぱなしのダイアナばかりが目立つような印象を受けるこの『ワンダー・ウーマン』ですが、実はその彼女が活躍しまくる物語も相当熱いものがあります。
初めての男にして人間の男性、スティーブと出逢い、一緒に行動していく中で、徐々に人間の優しさや温かさ、そして愛を知っていくダイアナ。
しかし劇中後半、平和を愛し、悪を倒すためだけに戦う想いを持つ誇り高いアマゾン達と違い、くだらない欲望のために同族同士で殺しあう愚かな人間という種族の真実に直面し、彼女は失望を露わにします。
そしてラスボスであり宿敵、軍神アレスと対峙した際、彼に「人間など救うに値しない!皆殺しにしろ!」と説得されます。
しかしダイアナは、目の前の悪の科学者を前にして、自らが愛し、自らを愛してくれたスティーブと過ごした日々を思い返し、力強くこう言い返しました。
「お前は間違っている」
人間は確かに愚かで幼稚で狂った生き物であると理解していながらも、彼女は今まで自分の目で見て、心で感じてきた“善”の面を信じて、人間のために敵と戦うことを決断しました。
我々人間とは一つ上の目線から世界を見るダイアナの落胆ぶり、そしてそれでも信じる心を捨てない強さ。
ちょっと筆者の表現力がなさ過ぎて、残念ながら全く伝わっていないだろうかと思いますが、とにかくダイアナの愚かしいまでの純粋さが、昨今のヒーロー物には無い熱さを生み出していて、とても心に響きました。
戦争の悲惨さ、無意味さなどを、ダイアナという高位の存在の目線から鮮烈に描いた、シリアスで重みのあるメッセージは、他の作品にはあまり多くない感じで、筆者的にはとても強烈でした。
- 総評
ここまで、なんだか全く言いたいことを言えてないような気がしてならないんですが(滝汗)
とにかくこの映画、熱いです。
性癖的な意味でも、ストーリー的な意味でも、ヒーロー物的な意味でも、とにかく熱くぶっ飛ばしてくれます。
男より漢らしいハイパーイケメン美女、プリンス・ダイアナが暴れまくり、悪をブチのめす。
しかし単にそれだけではなく、人間賛歌の要素もあって、心が震えること間違いなしです。今年観てきたヒーロー映画の中でも傑作だと思うし、今後のスーパーヒロイン映画の走りとなってくれる一作であると思ってます。
はあ……ダイアナさんほんと美人……カッコいい……最高……
おっと、すいません(真顔)。心の声がダダ漏れでした。
では、あんまり纏まりが無いですが、なんかこんな時間に書いてたら眠くなってきたしこの辺で。
ありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう。
- ついでに……
あ、そういえばなんですが。
イケメン美女が戦う作品繋がりで、筆者が今書いているオリジナル長編小説の事を宣伝させていただきます(姑息)。
強くて美しい女子高生二人が主人公のアクションとなっています。
もし興味がおありでしたら、見てみてやってください。そして感想とかいただけると、それはとっても嬉しいなって(´ω`)
そんなわけで、よかったらお願いします!↓
その女、最強につき 第壱話 『その女、最強につき』 | バージル #pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6937416
ではまたノシ